【オークス】チェッキーノ 藤沢和流メンタル重視のリラックス調教

[ 2016年5月17日 05:30 ]

オークス制覇を狙うチェッキーノ

 フローラSで3連勝を飾ったチェッキーノは藤沢和流のメンタル重視の調教を続けている。前後の馬と等間隔を保ったままゴールする縦列調教、併走する先行馬を見ながら差を詰めずにゴールする変則単走追い…。「長いところ(2400メートル)に向かうから力まずリラックスして走ることを主眼に置いた調整」と説明する藤沢和師。「この血統(牝系)はみんな素軽くて前向き。お母さん(ハッピーパス)も伯母さん(シンコウラブリイ)も一生懸命走る馬だった。せかせては駄目」と続けた。

 アイルランド産の祖母ハッピートレイルズから枝葉を伸ばしたこの牝系の大半を手掛けてきた。全兄コディーノを含めた5頭の兄姉全てを管理したトレーナーが編み出したリラックス調教。「今では気負わないで乗り役の指示を待てるようになった。前走も穏やかに走れていたし、距離には融通が利く」と言う。

 戸崎との新コンビで臨む大一番。藤沢和厩舎にとっては04年桜花賞(ダンスインザムード)以来のクラシック制覇が懸かる。「王道を歩んできた桜花賞組は強いが、久々にチャンスのある馬だと思う。次も穏やかに走れれば…」。血統が内在する燃えやすい気性との格闘。藤沢和流のリラックス調教は18日、樫のタイトルを懸けて今春の集大成を迎える。

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2016年5月17日のニュース