【ヴィクトリアM】ストレイトガールが連覇!史上初の7歳牝馬G1V

[ 2016年5月16日 05:30 ]

戸崎の手綱に応え、2馬身半差の圧勝で連覇を果たしたストレイトガール(右)

 春の最強古馬決定戦「第11回ヴィクトリアマイル」が15日、東京競馬場で行われた。中団を進んだ7番人気ストレイトガールが内から突き抜けて、ヴィルシーナ(13、14年)に続く2頭目の連覇達成。勝ち時計1分31秒5は堂々のレースレコード(従来のレコードは1分31秒9=11年アパパネと15年ストレイトガール)。7歳以上牝馬のJRA・G1級制覇は史上初の快挙となった。藤原英師は08年エイジアンウインズを含め、単独トップの同レース3勝目となった。

【レース結果】

 何という強さだ。前年覇者ストレイトガールが派手な大仕事をやってのけた。中団追走から機敏に進路を切り替えた直線。見事に前がパカッと空いた。残り1F手前で早々と先頭に躍り出ると、あとは独り舞台。ゴール手前ではチラッと後ろを振り返る余裕!?すらあった。2着ミッキークイーンに2馬身半差の完勝劇。7歳牝馬のJRA・G1制覇は史上初めての快挙だ。

 戸崎は驚嘆交じりに振り返った。「直線も凄い反応。馬場も考えて外は回りたくなかった。ステッキもいらないかな?という手応え。何が飛んでくるか分からないし、G1なので最後までしっかり追ったけど…。7歳でこのパフォーマンス。頭が下がる思いです」

 牡馬(セン馬含む)でさえ、7歳以上のG1級制覇は延べ15頭、うち日本馬は同10頭だけ。牝馬で初の偉業をいとも簡単に成し遂げた。1分31秒5は堂々のレースレコード。頭差Vの接戦だった昨年とは一転し、圧勝だった。衰えるどころか、7歳でなお進化している。

 藤原英師は「それにしても…です」と笑い飛ばし、想定外の強さを称賛した。実は昨年12月の香港スプリント9着後、繁殖入りも検討されたが、年初1月に今年1年間の現役続行を決断した。指揮官は「続行を決めてくれたオーナーの鶴の一声に感謝です。人間に換算すれば、1年は3、4歳にも相当する。7歳で走っている馬はいても、勝ち負けできる牝馬はそうはいない。だから、あまり騒がずに馬を信じていた」と感慨深げに振り返った。

 帰国直後は疲労困ぱいだった愛馬が年を越すと、劇的に回復した。皮膚は張り裂けんばかり。光沢を帯びている。まだやれる…。だから阪神牝馬S(9着)を使い、ヴィクトリアマイルに全精力を注いだ。同師は「現役が決まった以上、目いっぱいで仕上げた。前走敗戦の失意のどん底から、スタッフも本当に頑張ってくれた。ここが最大目標だったので…。先のことは考えてなかった」と価値ある連覇の余韻に浸った。

 11年8月札幌新馬戦の11着デビューから、足かけ6年間でG1・3勝目。コツコツと5億7000万円余の賞金を積み重ねたその生命力が、さらにファンを感動させてくれるはずだ。戸崎は「作戦通りに乗れたし、先生も褒めてくれるかな?それにしても、見事な走り。昨年より着差もあった。この先もまだまだやれる」と競馬史に残る大スターに出世した愛馬の活躍を約束していた。

 ◆ストレイトガール 父フジキセキ 母ネヴァーピリオド(母の父タイキシャトル)牝7歳 栗東・藤原英厩舎所属 馬主・廣崎利洋HD 生産者・北海道浦河町の岡本牧場 戦績31戦11勝 総獲得賞金5億7036万9000円。

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