桜花賞馬ジュエラー骨折…全治3カ月、オークス断念

[ 2016年5月6日 05:30 ]

今年の桜花賞でジュエラー(手前)は直線追い込みシンハライトに鼻差で勝利する

 牝馬クラシック戦線に衝撃が走った。4月10日の桜花賞を制したジュエラー(牝3=藤岡)は5日、左前第1指骨剥離骨折が判明したため、22日のオークス(東京)を回避して休養に入ることが決まった。

 藤岡師は「もともと球節に腫れがあって、きのう(4日)の調教後に歩様が乱れて確認したところ骨折が判明しました。全治3カ月の見込みでオークスには出られません。オーナーをはじめ牧場関係者、ファンの皆さまにも期待していただいただけに申し訳ないです」と経緯を説明した。

 6日には宮城・山元トレセンへ放牧に出され、週明けに北海道千歳市の社台ファームに移動して手術を受ける。春2冠制覇のチャンスを断たれ、無念の戦線離脱になったが症状は軽く、競走生命に関わるアクシデントでないのは不幸中の幸いだった。昨年の日本ダービー4着後に左前第1指骨剥離骨折が判明したリアルスティール(牡4=矢作)は4カ月後の神戸新聞杯で戦列に復帰。今年3月末のドバイターフでG1初制覇を飾っている。

 藤岡師は「全治3カ月なので秋華賞(10月16日、京都)に間に合うし、もちろん回復次第になるけど前哨戦も視野に入っています。しっかり休養して秋に備えたい」と気持ちを切り替え、前向きに続けた。まだキャリア4戦。桜の女王には伸びしろがたっぷり残されている。英気を養って秋へ。この休養が充電期間になる。

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2016年5月6日のニュース