【NHKマイルC】ブレイブ金星の予感 小笠師「最高の舞台」

[ 2016年5月6日 05:30 ]

横山典を背にウッドチップコースで追い切るブレイブスマッシュ

 3歳マイル王決定戦「第21回NHKマイルC」(8日、東京)に出走するブレイブスマッシュが、5日にメンバー唯一の木曜追いを行い、主戦・横山典を背にリラックスした走りで存在感を示した。なお同レースは6日に枠順が確定。馬券は7日から前売り発売される。

【NHKマイルC】

 伏兵ブレイブスマッシュから激走の予感が漂う。「順調ですよ。見ての通りの動き」と横山典がうなずいた最終追いは、Wコースで単走。力みのない走りで駆け抜け、状態の良さをうかがわせた。馬なりでもしまいはしっかり伸びて、6F81秒7~1F12秒6をマーク。小笠師は「先週にいいところ(時計)を行ったので、今日はテンションを上げすぎないように」と納得の表情を浮かべた。

 前走・ファルコンS(2着)は「俺が馬だったらゲートから出ないな」と横山典が笑うほどの極悪馬場。荒れた内ラチ沿いを伸びて2着を確保した激走の反動は大きかったが、しっかり疲れを取ってから始動。師は「成長も促しながらの過程を踏んだ。この馬の臨戦過程としては順調で100%を出せる状態」と万全ぶりをアピールした。

 2000メートルを走った2、3走前(12、7着)こそ崩れたが、マイル以下は【2・4・0・0】と連対を外していない。「体形的にマイル向きの馬。凡走した二つを悲観することはない」と横山典。今回はサウジアラビアRCで重賞Vを飾った東京マイル。師も「最高の舞台」と断言するここで、真価を発揮する。

 横山典が手綱を取るのはこれで6戦連続。サウジアラビアRCは中団6番手から運んで勝利した。前にメジャーエンブレム、後ろにロードクエストと強力なライバルが位置すると思われる今回。“ノリマジック”に応えられる自在性は大きな武器となる。小笠師も「鞍上が手の内に入れてくれているし後は任せる。操作性の高い馬で枠順の不安もない。強い馬は2、3頭いるが、逆転できると思う」と人馬への信頼は厚い。

 勝てば厩舎初のG1制覇。ベテラン魅惑のエスコートで、金星のスマッシュヒットを狙う。

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2016年5月6日のニュース