【NHKマイルC】ブレないエンブレム 桜の雪辱へ“自分の競馬”

[ 2016年5月5日 05:30 ]

雪辱Vへ態勢を整えた2歳女王・メジャーエンブレム(左)

 「第21回NHKマイルC」の追い切りが東西トレセンで行われ、美浦ではメジャーエンブレムが雪辱Vの態勢を整えた。Wコースで僚馬を目標にする形から直線しっかり追われ、5F64秒6~1F12秒3の好時計をマーク。1番人気で4着に敗れた桜花賞からの巻き返しに向け、陣営は積極策を明言した。

 痛恨の敗戦の後遺症はみじんも感じられない。高木助手が「レーシングカーに乗っているような感覚」と表現する、重心が低くブレのない走りは健在だ。メジャーエンブレムはWコースで大きく先行した僚馬2頭を見る形から直線いっぱいに追われ、5F64秒6~1F12秒3。内を鋭く伸びて2頭との差を見る間に詰め、ゴールでは中のダンディーレイ(6歳1000万)にきっちり追い付いた。

 時計、伸びとも文句なし。田村師は「きちんと反応しているし、動きは問題ない。桜花賞の時も状態はいいと思っていたが今回もいい。高いところで安定している」と満足げに話した。4着に敗れた桜花賞の後は福島県のノーザンファーム天栄に放牧に出され、4月27日に帰厩。いわゆる“10日競馬”で臨むが、師は「密に連絡を取って予定通りにやれた」とリフレッシュの効果を強調した。

 阪神JFを快勝した実力は改めて説明するまでもなく、状態面にも不安はない。残るポイントは戦法だろう。桜花賞はスタートが決まらず道中7番手から。直線は伸び切れなかった。栗東で会見に出席したルメールは「いつものスタートじゃなくてハナに行けなかった。速いペースを維持する馬なので緩い流れでは厳しかった」と振り返り、師も「他人の競馬に参加させてもらったような形。自分の競馬をすればどうだったのかとはずっと思っている」と硬い表情を浮かべる。

 アルテミスSからクイーンCの3戦は逃げか2番手からの競馬だった。特に今回と同じ舞台のクイーンCは1000メートル通過57秒8で飛ばし、影をも踏ませぬ5馬身差のレースレコードV。師は「逃げるかはともかく、積極的な競馬をしたい」と“自分の競馬”に徹することを明言した。

 ルメールも「この馬にとって一番大切なのはペース。速いペースで走れれば馬がリラックスして走れる。リベンジしたい」と意気込む。陣営が思い描くのはクイーンCの再現か。桜花賞と同じ失敗は繰り返さない。今度は本当のメジャーエンブレムをお見せする。

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