【天皇賞・春1週前追い】困難の先にある藤岡父子の歓喜

[ 2016年4月21日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・栗東=20日】先週の皐月賞でM・デムーロが騎乗停止となったため、天皇賞・春のサウンズオブアースの鞍上は未定となった。実は“ミルコが皐月賞で騎乗停止→春天のサウンズが乗り代わり”という流れは昨年と同じ。岡崎は陣営を心底気の毒に思ったが、この日の9時に「佑介(藤岡佑)でいく。3歳の時に乗ったことがあるし」と藤岡師が発表した。これで一件落着と思いきや、一難去ってまた一難だ。

 直後の1週前追いはCWコース併走で6F84秒8、ラスト1Fはしっかり追われて11秒6をマーク。見た目にも俊敏だったが、時計が想定外だった。「82秒ぐらいと思ってたけど、ずっと遅かった」と指揮官は浮かない表情に逆戻り。ただ、1週前というのが不幸中の幸い。「まだ日にちがあるし、修正できる。来週は結構な追い切りをやる。1回使って体が締まったし、元気もある。上積みは十分だし、条件も良くなるから」

 今年G1・2勝と勢いに乗る指揮官は、決して強気を崩さない。度重なる苦難を乗り越えて父子タッグでのG1制覇となれば、これに勝る喜びはないだろう。

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2016年4月21日のニュース