【皐月賞】伏兵ディーマジェスティ驚脚1冠!3強沈めレコード制覇

[ 2016年4月18日 05:30 ]

驚異の末脚でサトノダイヤモンド(11)、リオンディーズ(16)などをまとめてまくり皐月賞レコードで突き抜けたディーマジェスティ(左端)

 大外ピンク帽の伏兵が3強を一蹴。牡馬クラシック1冠目「第76回皐月賞」が17日、中山競馬場で行われ、8番人気のディーマジェスティが豪快な差し切りV。関東馬の4連勝となった。管理する二ノ宮敬宇(よしたか)師(63)はクラシック初制覇。ディープインパクト産駒も皐月賞初Vで、1~3着を独占したのもJRA・G1では初。2着マカヒキ、3着サトノダイヤモンド、4着エアスピネルまでが、ダービー(5月29日、東京)への優先出走権を獲得。リオンディーズは4位入線も5着降着となった。

【レース結果】

 春の嵐は波乱の前兆だったか。中山に吹き荒れた強風を追い風に変えたのは、3強ではなく大外18番枠の伏兵ディーマジェスティだった。逃げたリスペクトアースが前半5Fを58秒4で通過するハイラップ。縦長となった隊列の後方で進め、3角から徐々に進出。直線で外に持ち出すと、蛯名の右ステッキがうなる。内で馬体を接触させながらもつれ合うリオンディーズなどの集団を、並ぶ間もなく抜き去ると、最後は追い込んできたマカヒキに1馬身1/4差のセーフティーリードを保ってゴール。1分57秒9はコースレコードにコンマ1秒差まで迫る超抜の皐月賞レコード。有無を言わせぬ完勝だった。

 「全てがうまくいった。外枠だったし、馬場のいい所を走らせて、最後に脚を使う競馬を心掛けた」。殊勲の蛯名は気持ち良さそうに汗を拭った。デビュー30年目を迎えたベテランは「展開は想定内。僕も長く乗っているので、いろいろ引き出しがある」と話したが、直線の伸びは想像以上。「直線は(有力馬を)かわすんだ…と。次につながる競馬ができればと思っていたが、勝っちゃったという感じ。びっくり」と、正直な感想を口にした。

 開業27年目、22度目の挑戦で初クラシック制覇となった二ノ宮師も「びっくりしてます」と第一声。「ジョッキーが冷静にうまく乗った。初めて感心した」。エルコンドルパサーやナカヤマフェスタでコンビを組んできた“戦友”への辛口の祝福は信頼の裏返し。感慨深げに続けた。「日高の小さな牧場で生まれた時から見ているが、手の掛からない馬で、ここまで順調に来た。前走後から前脚の筋肉がグッと盛り上がり、少しずつ馬が完成されてきた。一番は心肺機能の高さ。ロスのない息の使い方をする」。ディープインパクト産駒も鬼門だった皐月賞を初制覇。師は「ディープの子は“飛ぶ”と言われるが、この馬は“沈む”ような走り」と評する。

 さあダービー。悲願の初Vへ、蛯名は「東京は馬がゆったりと余裕を持って走れる舞台。操縦性が高いので楽しみ」と、1カ月後の府中を見据える。父と同じ「4月17日の皐月賞」を制したマジェスティ。偉大な軌跡を追って2冠目に挑む。

 ◆ディーマジェスティ 父ディープインパクト 母エルメスティアラ(母の父ブライアンズタイム)牡3歳 美浦・二ノ宮厩舎所属 馬主・嶋田賢氏 生産者・北海道新ひだか町服部牧場 戦績5戦3勝 総獲得賞金1億7605万9000円。

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