【皐月賞】リオンディーズ95点 朝日杯から4カ月で目を見張る成長

[ 2016年4月13日 05:30 ]

リオンディーズ

 リオンディーズは劇的な成長ぶりを示しています。昨年の朝日杯FS時の硬く映った立ち姿と比べれば一目瞭然でしょう。後肢の蹄の位置が2歳時よりも後ろに下がっています。朝日杯時はすくんで立っていましたが、トモの筋肉が増したことでバランスのいい立ち姿に変わりました。

 前肢も同様です。肩に筋肉が付いたことで2歳時の投げ出すような立ち方から大地をしっかりつかんだ立ち方へ変化しました。ヒ腹にも張りが増し、毛ヅヤも良くなっている。成長期とはいえ、朝日杯からわずか4カ月の間にこれほど目に見える変化を遂げるとは…。極めて珍しいケースです。

 500キロの馬体のわりには膝が小さく、管囲(膝と球節の間の周囲)も細い。そんな欠点は以前と変わりません。関節や骨はすぐに成長する部位ではないからです。ただし、筋肉は短期間に発達する。リオンディーズがその見本でしょう。

 朝日杯の馬体診断では立ち姿に硬さを感じて70点と採点しましたが、今回は95点まで引き上げます。満点を付けないのはもう一段成長する余地があるからです。幼さが完全に抜けて、ゆとりが生じるのはダービーかもしれません。

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2016年4月13日のニュース