【皐月賞】ロードクエスト　雨予報で新潟の剛脚再現だ

　ロードクエストは１番人気に推された今年初戦のスプリングＳ３着。優勝したマウントロブソンから首＋首差の惜敗を、小島茂師は率直に振り返った。

　「普通の馬なら、上出来なんでしょうけど…。期待も高い馬だし、メンバー的にも勝ってほしかった」

　しかし、レース後の２騎手の言葉は励みになったという。初コンビの池添は「良かった」と感触を伝えれば、かつてクエストに騎乗した田辺は「（スプリングＳ時の）中山の芝は外が伸びにくかった」と話した。なるほど、内ピッタリを通ったマイネルハニーが２着に粘った。外差しが得意のクエストには厳しかった。

　幸い中間は順調だ。「硬さも取れ、出来は上向き。ゲートも以前と比べ、普通に出るようになっている。雨予報？新潟２歳Ｓ（やや重）を勝った時はうまいと思っていたので」と同師は静かに続けた。ぶっちぎった新潟２歳Ｓの剛脚は紛れもなくＧ１級。スプリングＳほどの注目はなくても、王者の資格は備えている。