【皐月賞】ナムラシングン 新コンビ田辺が好感触「リズム重視で」

[ 2016年4月13日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=12日】栗東トレセンは今週から調教時間が1時間早まり、午前6時開門。寺下は“出遅れ”ないように、細心の注意を払って目を覚ました。朝一番の気温は2度。寒い…。桜が散って春本番かと思いきや、真冬のような寒さに違和感を覚えた。

 取材がひと段落した午前8時。調教スタンドの駐輪所に戻ると、高野師にバッタリ出会った。皐月賞にはナムラシングンを送り込む。指揮官は「使ってきているけど、上積みはあると思いますよ」と切り出した。

 若葉S2着で出走権を確保。4コーナー手前から一気に動いて、いったんは先頭に立ったがアドマイヤダイオウに差し返された。「反応が良すぎた。もう少し小出しに行ければ良かったが、乗り難しいところがあるから」と課題を挙げる。

 今回は新たに関東の田辺とのコンビ。指揮官は「僕から頼んで、きょうから乗ってもらっています。追い切りだけじゃなく、いろんなところで乗ってコンタクトを深めてくれれば」と力説すると「調教があるんで」と立ち去った。

 寺下も急いでスタンドの階段を駆け上がり、3階からコース上を注視。ゲート付近に「11番」のG1ゼッケンを確認すると、その馬上には田辺がいた。ゲート裏で下りた田辺が好感触を口にする。

 「乗りやすかったです。競馬では掛かるところがあるみたいだけど、落ち着いていました。リズム重視で力まず走らせたいですね」

 先週の桜花賞を制したジュエラーと同じヴィクトワールピサ産駒。人気はないが、陣営の熱の入れようから勝負気配が伝わってきた。

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2016年4月13日のニュース