【桜花賞】エンブレム“1強”だ 3頭併せ一瞬で抜き去り好時計12秒0

[ 2016年4月7日 05:30 ]

ウッドチップコースで追い切るメジャーエンブレム

 “3強”ではない。“1強”だ。牝馬クラシック第1弾「第76回桜花賞」の追い切りが6日、栗東、美浦トレセンで行われ、東のメジャーエンブレムが満開宣言だ。クイーンCを驚異のラップで逃げ切ったエンブレムは、Wコースで貫禄の動きを披露。田村師が精神的な成長を認め、一回り大人になった2歳女王には隙がない。7日、出走馬、枠順が確定する。

【桜花賞】

 メジャーエンブレムが貫禄の動きを見せつけた。Wコースでの最終追いは、大きく離れたダンディーレイ(6歳1000万)とカズノテイオー(3歳500万)を追いかける形。古馬顔負けの分厚い筋肉に覆われた栗毛を躍動させて、その差をグングン詰めた。4角で馬体を併せたのは一瞬。鞍上に軽く促されると弾丸のような迫力で内から駆け抜けた。5F65秒6~1F12秒0の好時計。本番に向けて万全の仕上がりを示した。

 田村師は「順調のひと言。競馬は何が起こるか分からない。どんな形にも対応できるように、番手、後ろから行く稽古も重ねている」と納得の表情。

 前走(クイーンC1着)からの成長を問われた師が真っ先に挙げたのがメンタル面。師は「クラシックに向かう牝馬は食欲がなくなったりイライラすることが多い。この馬は気分転換が上手で、強い調教をした後でも馬房でゆったりしているし、ペロリとカイバを食べる。こんな女の子は見たことがない」と称賛した。

 クイーンCは前半5F57秒8のハイペースで逃げてラスト3Fも11秒台のラップでまとめる圧巻の走りで後続に5馬身差のぶっちぎり。鞍上のルメールも「競馬が凄く上手だし、息の入れ方も完璧だった」と称賛する内容だった。

 クイーンC勝ち馬は39年間、桜花賞を勝っていない嫌なデータもある。それでもこのローテーションには陣営の期待が表れている。「たしかにチューリップ賞からの参戦は王道。でもクラシックはどんどん相手もローテもタイトになって牝馬にはしんどくなる。ゆったりと2カ月の間隔を空けるのがこの馬にとっての王道だと思う」と師。次に控えるオークスも見据えての“余裕ローテ”。それだけの器だ。

 阪神マイルは昨年の阪神JFを圧勝した舞台だが、未対戦の西の2強シンハライト、ジュエラーが加わる。勝算を問われた師はニヤリと笑った。「現状、付いてきた馬は全部つぶれているからね」。桜花賞さえ通過点に思えてくるスケール感。東の女王に死角はない。

続きを表示

この記事のフォト

「伝統の古馬長距離G1 天皇賞(春)」特集記事

「青葉賞(G2)」特集記事

2016年4月7日のニュース