【桜花賞】ウインファビラス 松岡自信!瞬発力で3強崩す

[ 2016年4月7日 05:30 ]

Wコース併せ馬で追い切られたウインファビラス(右)

 【G1ドキュメント=6日】馬上に伝わるしびれる手応え、胸に広がる逆転への野心。芦毛馬ウインファビラスの追い切りを終えた松岡がテレビマイクの前で言い放った。「3強と言われるが、一角を切り崩したい。本命が嫌いな人は僕の馬を買ってください」。追い切りで膨らんだ確信が主戦ジョッキーを強気にした。

 Wコースで併走するスローライフ(5歳500万)、ウインティアラ(4歳500万)の4~5馬身後ろからゆったりと追走していく。直線、手綱を緩めた途端に芦毛が弾んだ。外から馬なりのまま体を併せてのゴール。ラスト1Fは12秒9の瞬発力だ。「直線の乗り心地が休み明けの前走時から格段にアップしている。前走で減っていた馬体が戻って、いい張りがある」と松岡は前走・チューリップ賞(10着)からの変化を強調した。「前走は放牧明けで調教量が足りず、仕上がり途上だった。今度は(放牧に出さず)厩舎で減った馬体を回復させた上で3本の追い切り。調整過程も仕上がりも違う」と畠山師が言葉をつないだ。

 昨年は休み明けのアルテミスS(5着)をひと叩きした阪神JFで2着。ステイゴールド産駒らしい息の長い末脚で外から差を詰めた。「2歳時はバランスのいい走りをする半面、物見するなど外部のファクターに弱かった。でも、3歳春を迎えてどっしりとしてきた。光る素質をどう開花させるかがテーマだった」。デビュー6戦全てに騎乗したばかりか、追い切りの手綱も常に取ってきた松岡。「秘策はないが、G1だから無難な騎乗ではなく、一発狙っていく」。過去2年の桜花賞馬、ハープスターもレッツゴードンキも阪神JF2着だった。長老記者・梅崎の食指も動く“叩き良化型”だ。

続きを表示

2016年4月7日のニュース