菜七子 初Vゼッケン盗難に「こんな悪いことする人いるとは」

[ 2016年3月27日 05:30 ]

中山最終レースを9着で終えた藤田菜七子騎手

 スポニチ本紙既報の通り、初勝利を挙げた24日の浦和3Rで使用したゼッケンがサインを入れた後、何者かに持ち去られたと思われる事件が発覚した女性騎手・藤田菜七子(18)は26日、報道陣に「こんな悪いことをする人がいるとは思わなかった」と語った。

 口取りの際、本紙カメラマンが偶然にも関係者の証言に一致する男を撮影。ゼッケンにサインを依頼された師匠の根本師に確認してもらうと「こいつだ。最初、川崎の厩務員かと思ったけど、後からそんな人はいないと分かった。これは立派な窃盗。菜七子にはいろいろな経験をしてもらいたいと思っているけど、不信感を持つようなことは要らない」と怒りをあらわにした。

 本紙の取材に対し浦和署は「まだ(浦和競馬場からの)被害届は受けていない。相談を受けている段階。盗難か紛失か明らかではないので」と回答した。

 この日の菜七子は中山で4鞍に騎乗。2RではJRAデビュー戦で2着に好走したネイチャーポイント(牡3=根本)との再コンビだったが、スタート前に発馬機から飛び出すアクシデント。レース後は先輩騎手たちに「ゲートごめんなさい…」と謝って回った。菜七子は「ゲート内でうるさくなってしまった。前回のイメージと同じような競馬をしようとしたんですが…」としょんぼり。それでも、この日は2度の掲示板(2R5着、5R4着)を確保。デビュー4週目で確かな成長ぶりを示した。

 27日は中山で5鞍に騎乗。8Rヴェアリアスサマーなど有力馬がいるだけに、JRA初勝利も夢ではない。

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2016年3月27日のニュース