【ドバイシーマC】ドゥラ単独世界一だ ダービー馬の力を見せつける

[ 2016年3月22日 05:30 ]

Mデムーロと共に「頂上決戦」に挑むドゥラメンテ

 さあ、世界一決戦だ。26日に開催されるドバイ国際競走に、今年は日本馬10頭が参戦。中でもドバイシーマクラシック(芝2410メートル)では、最新世界ランキングで1位になった昨春の2冠馬ドゥラメンテ(牡4=堀)が、同じくレーティング121ポンドのポストポンド(牡5=英)との頂上決戦に挑む。勝てば単独世界一も見えてくる大一番。ダービー馬の走りに注目だ。

 IFHA(国際競馬統括機関連盟)が11日に発表した「ロンジンワールドベストレースホースランキング」でドゥラメンテは1位タイの121ポンドを獲得。日本馬ではジャスタウェイ以来2頭目の快挙となった。そして迎えるのがドバイシーマC。ここには同じく121ポンドのポストポンドも出走を予定。ライバルは前哨戦のG2ドバイシティオブゴールドを快勝。英ブックメーカー、ウィリアムヒル社は20日現在、ポストポンドに2・75倍、ドゥラメンテに3・5倍のオッズをつけている。

 鞍上のミルコ・デムーロは「あの馬は強いよね。でも大丈夫。自信を持っている。ドゥラメンテはこれまでに乗った中で一番強い馬だから。メイダンは広くて乗りやすい競馬場。直線も長いしね。力を出せるはずだよ」と手応え十分だ。

 ドゥラメンテは2冠を成し遂げた昨年ダービー後に両前脚骨折が判明。秋は全休したが、その脚力は健在だった。復帰戦の中山記念を優勝。レース後の状態を慎重に見極めた上で海外遠征へのゴーサインが出された。15日にWコースで国内最終追い切りを消化。橋本助手は「状態は中山記念を使ってからいい印象。ここまでの調教でもそれをキープしている」とコメント。17日に現地入りして調整されている。

 ポイントは精神面。ドバイシーマCは9頭立ての少頭数で争われる見込みで、道中いかにリラックスして力を温存するかが重要になる。日本出発前の検疫厩舎での調整では戸惑いも感じられたといい、橋本助手は「調教も1頭だけだし気持ちがだいぶ張り詰めていた」と話す。

 14年にドバイデューティフリーを制したジャスタウェイは、世界1位で臨んだ同年凱旋門賞は8着。世界1位の日本馬が海外G1を勝てば初の偉業となる。「当日も落ち着いていければ力は出せる」と橋本助手。今年のドバイ国際競走にはドバイワールドCのカリフォルニアクロームを含め世界ランク1位で並ぶ3頭がそろって出走予定。世界中の熱視線が注がれる中、日本のダービー馬が世界にその力を見せつける時がやってくる。

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2016年3月22日のニュース