【芦屋・全日本王座決定戦】今垣、快ショット決め逃げ切りV

[ 2016年3月3日 05:30 ]

通算27回目のG1制覇をした今垣

 芦屋G1「全日本王座決定戦」の優勝戦が2日、12Rで行われ、1号艇の今垣光太郎(46=福井)がインからコンマ13の快ショットを決め、冷静に逃げ切った。昨年の地元三国周年以来、27回目のG1制覇。平和島クラシック、尼崎オールスターへ弾みをつけた。

 これが今垣の“味”とでも言うのか。ベテラン46歳がひょうひょうと優勝をさらっていった。コンマ13は決してトップSではない。だが、全く慌てない。1マークのブイ際をなめるように先マイし、クルッと回って決着をつけた。2Mで後続を突き放して独走ゴール。余裕しゃくしゃくの快勝だった。

 派手なガッツポーズもない。ヘルメットを脱ぐと、いつもの謙虚な今垣がそこにいた。両手の指の先までビシッと伸ばし「気を付け」の姿勢から深々とファンに頭を下げた。「S同体で行けたので大丈夫だと思った。あとはミスをしないように。まさに100点。今年になって調子が悪かったのでホッとしている」

 芦屋周年は98、99年と2度の準優勝はあったが今回が初制覇。これで19場目のG1制覇となった。「九州では、かわいがってもらってきた。芦屋できっかけももらった」。これで、間近に控えるビッグレースへの弾みもついた。「オールスターは何としてでも獲りたいSG。残り少ない選手人生。また頑張りたい」。戦いぶりを見れば、まだまだ最前線でやれることは明らか。今垣がもうひと花咲かせる。

 ◆次走 優勝した今垣光太郎、そして笠原亮の次走は16日からの平和島SGボートレースクラシック。松井繁、山崎智也、田中信一郎、石野貴之、毒島誠らとVを争う。篠崎元志、山口剛は8日からの蒲郡一般戦。瓜生正義、池田浩二、榎幸司らが参戦。寺田祥は9日からの徳山G2MB大賞へ。日高逸子、辻栄蔵、白井英治、菊地孝平ら強豪がそろう。松田大志郎は15日からの尼崎一般戦。須藤博倫、土屋智則、平高奈菜らと優勝を争う。

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2016年3月3日のニュース