【弥生賞】マカヒキ 友道師が感じる“異質”の能力

[ 2016年3月2日 15:48 ]

<弥生賞>坂路を単走で駆け上がるマカヒキ

 新馬戦、若駒Sから弥生賞へ向かうローテは父ディープインパクトが11年前に歩んだ道。マカヒキの弥生賞参戦は“強い相手とやりたい”と熱望する金子真人オーナーからの要望もあったという。ここで朝日杯覇者リオンディーズに後塵(こうじん)を拝すようなら夢は萎んでしまうが、逆に自信とも受け取れる。

 最終追い切りは坂路を馬なりで流す(4F53秒3―1F12秒3)調整程度。この中間の上昇度を知るには2週前、1週前に言及しなければならない。2週前の坂路で4F51秒1の自己ベスト。ルメールが騎乗した1週前追い切りは併走相手が新馬では勝負にならなかったが、余裕残しの手応えでCWコース7F97秒4からラスト1F12秒0は出せない時計だ。それ以上に雄大なフォームがスケールの大きさを物語る。舌を巻くのは管理する友道師だ。

 「やればいくらでも時計は出るからね。先週もルメール騎乗でそんなにやらなくていいと言っていたが、あの時計で動いた」

 これまで春の天皇賞を勝ったアドマイヤジュピタや皐月賞馬アンライバルド、Vマイル連覇のヴィルシーナなど数々の一流馬を手掛けた友道師が“異質”の能力を感じている。

 「走っている時の動きがちょっと(普通の馬とは)違うなと。しなやかで、全身を使って走る感じ」と絶賛。かつてない手応えを感じている。余裕残しの体で楽勝した新馬戦。素質だけで圧倒した若駒Sから、さらに大きな飛躍を遂げようとしている。「ここで2頭相手にどんな競馬ができるか」と話す指揮官は手応えありの表情。主役として皐月賞に乗り込む決意だ。

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2016年3月2日のニュース