橋口弘師、松田博師、武田師がターフに別れ 多くのファンから声援

[ 2016年2月29日 05:30 ]

橋口弘師に涙を流しながら花束を渡す小牧騎手(左)

 春は別れの季節。28日、今月限りで調教師を定年引退する3人のトレーナーが最終戦を迎えた。競馬場に詰めかけた多くのファンが名伯楽との惜別に涙した。

 “橋口弘劇場”の壮大な幕引き。阪神12Rのキタサンウンゲツは10着に敗れ有終Vはならなかったがウイナーズサークルに押し寄せたファンから「お疲れさまでした」「たくさんの夢をありがとう」の声が飛ぶ。

 阪急杯(ミッキーラブソング=4着同着)、最終戦と手綱を任された小牧は手を握り感謝を伝えるが、嗚咽(おえつ)で声にならない。「13年間ありがとうございました。我慢しようと思ったけど最後だから泣いていいかなと」。橋口弘師は「一言で言えば最高の競馬人生。いい時代に競馬ができた。わが競馬人生に悔いなしです」と話した。G1・10勝、重賞勝ち96勝を含むJRA通算8645戦991勝。

 松田博師は阪神8Rリヴィエールの3着が最終戦。抱え切れない花束を受け取り「やることはやった。これから後輩たちが頑張って競馬を盛り上げてくれる」と話した。G1・19勝、重賞勝ち73勝を含むJRA通算7001戦800勝。

 武田師は「無事にやってこられたのも支えてくださった皆さんのおかげ。感謝しかありません」と深々と頭を下げた。重賞6勝を含む、JRA通算6665戦492勝を挙げた。

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