コントレラス薬物検出で騎乗停止 麻薬指定の鎮痛薬「オキシコドン」

[ 2016年2月12日 05:30 ]

先月、JRA初勝利を挙げたメキシコ出身のコントレラス騎手だが…

 JRAは11日、短期免許で来日中のルイス・コントレラス(29)からドーピング検査で薬物(オキシコドン)が検出されたため、同騎手を同日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止にすると発表した。

 ドーピング検査は6日の東京競馬で実施され、同騎手から採取された検体(尿)を栃木県宇都宮市の競走馬理化学研究所に送付して検査。10日午後7時10分、同研究所からJRAに薬物の検出が報告された。

 オキシコドンは「麻薬および向精神薬取締法」で麻薬に指定されている劇薬。医師の処方があれば使用は可能だが、コントレラスから事前に服用している旨の届け出はなかった。JRAは同騎手に事情聴取を行うとともに、薬物の検出を警察に連絡。競馬施行規定に基づき、即座に騎乗停止とした。

 現時点では、同騎手がオキシコドンを摂取した経緯は全く不明。聴取した内容についても、JRA美浦トレセンの菊田淳公正室長は「警察で調査中のため、不確かなことは言えない」とした。

 JRAの騎手に対するドーピング検査は国際競馬統括機関(IFHA)で定められた国際協約に基づいて03年4月からスタート。年間を通じて無作為に抽出した騎手に対して行われているが、薬物の陽性反応が出たのは13年目で初めてのこと。

 今後は警察の調査結果を待った上で、裁定委員会を開いて正式な処分を決めることになる。JRA中村嘉宏理事は「新たにお知らせできることが出てくれば、こちらから説明する」と話した。

 ▼オキシコドン 極めて強い鎮痛効果を持つ薬物で、一般に知られている「モルヒネ」と同様、主にがんの痛みを抑制するために使用(効果はモルヒネの1・5倍)される。麻薬に指定されているため、国内では医療現場でも厳格に管理されているが、海外では医師の処方があれば痛み止めとして比較的容易に入手が可能な地域もある。

 ◆ルイス・コントレラス1986年3月14日生まれ、メキシコ国籍の29歳。02年にメキシコで、09年にカナダで騎手免許取得。昨年は198勝で北米リーディング20位。14年WSJSで初来日。短期免許取得は今回が初めて。期間は1月5日~2月29日で先週までに2勝。

 ≪トヨタ女性役員も同容疑逮捕≫15年6月にトヨタ自動車の米国籍女性役員ジュリー・ハンプ氏が輸入容疑で逮捕されたのも、今回と同じオキシコドンだった。米国からオキシコドンの錠剤57錠を「ネックレス」と記載された国際郵便で輸入。麻薬取締法違反の疑いで逮捕・勾留された。ハンプ氏はトヨタ自動車の役員を辞任。東京地検は起訴猶予として釈放した。同氏は麻薬とは知らなかったと一貫して説明し、逮捕後の病院での診断で膝の関節炎を患っていたことが判明した。 

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