【飯塚SG全日本選抜】貫録見せる!金子 シリーズ連覇へ“初白星”狙う

[ 2016年2月11日 05:30 ]

10Rでシリーズ初白星を狙う金子

 福岡県・飯塚オートレース場のSG「第29回全日本選抜」(優勝賞金=1500万円)は11日、2日目を迎える。今期全国ランク1位の金子大輔(35=浜松)は、地元浜松で開催された昨年大会に続く連覇にアタックする立場。前節の船橋G2戦では足周りの不安を解消できないままだったが、初日10Rは2着とまずまずの滑り出しで深刻な状況からは脱した様子だ。10Rでシリーズ初白星をもぎ取る。

 初日10R、金子は「スタートは切れた」と本来の切れ味鋭い飛び出しで素早く3番手付近を確保。こうなれば必勝パターンと思われたが、同期の高橋義に先行を許してしまい、白星には届かなかった。「朝にバネを扱ったら重くなっていた。回転の上がりが遅くなっていた」。自ら確認するように敗因を説明した。

 どんなにリズムが良くても現状に満足せず、とにかく思い切った調整を継続するのが金子のスタンス。前検日には「前節の船橋ではハネと滑りでどうすることもできなかった。原因はタイヤではなくエンジンだったと思っている」と話した。お手上げ状態と思われたが、そこで諦めないのが金子の真骨頂。「やっていないセットを扱ったら解消できた!!」。試行錯誤の作業が実を結び、最悪の状態でSGを迎えることだけは回避できた。

 しかし、周囲がバンバン底上げを果たしてくるSGは甘くない。気も抜けない。ここからの道のりが険しいことを金子は誰よりも知っている。まずは「初日に走ってみて、その感触から調整を考える」と話した。そして初日の後、手応えを聞くと「(前節の)船橋より滑りは感じなかった。キャブを扱って夕練で確かめる」。調整の方向性はどうやら見えたようだ。

 No・1勝負服での戦いはプレッシャーから逃れられない。12年後期以来となる通算2回目の全国ランク1位という重い看板。背負い切れるのは金子だけだ。2日目10Rで大外8枠から何が何でも先頭ゴールを果たし、タイトル連覇へ弾みをつける。

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2016年2月11日のニュース