森「自然体」で再び頂点を

[ 2016年1月22日 05:30 ]

2年連続南関東リーディングジョッキーの森

 【地方競馬です!!】船橋の森泰斗(35)が15年297勝で2年連続南関東リーディングジョッキーに輝いた。全国勝ち鞍でも初めて1位となり、NARグランプリ騎手部門の個人賞も初受賞。全国2位・川原(兵庫)に50勝差つけたが、森にとっては苦しい戦いだった。自分で自分に重い責務を課していたからだ。

 14年は全国4位。南関は他地区より開催日数が多く、過去の例からも南関1位=全国1位というケースが圧倒的に多かった。「みっともない…。何が何でも全国1位を獲る」。そう思い続けた一年間だった。猛暑の夏場は心身とも特に厳しかった。アスリートでなくてもめいる時季。だが僅差の争いで気は抜けない。「乗り数を減らすわけにはいかない。ただでさえ浮き沈みのある世界。いつ勝てなくなるか分からない…」。不安が募った。フルアクセルで他者と戦って勝ち、自分との戦いにも打ち勝った。

 今年の目標を聞いた。高みを目指すことに変わりはないが「今度は自然体で臨んでみようと思う」。意外な答えが返ってきた。「(馬にとっても自分にとっても)それが一番いい」と以前から思っていたという。まだ1月だが、20日に今季20勝全国一番乗り。自然体で再び頂点を目指す森の16年に注目したい。

 (池田 裕文)

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2016年1月22日のニュース