【日経新春杯】シュヴァルグラン 重賞初Vへ時計平凡も4馬身先着

[ 2016年1月15日 05:30 ]

CWコース強めで併せ馬に先着するシュヴァルグラン

 京都メーン「第63回日経新春杯」では上がり馬シュヴァルグランがパワフルに先着。重賞初制覇に王手だ。

 シュヴァルグランの最終追いはCWコースでラスト13秒6。先導するアドマイヤイバマ(6歳1000万)を直線内から4馬身突き放したが、時計は軽く仕掛けられただけだったことを考慮しても平凡だ。ただ、もともと攻め駆けしないタイプ。騎乗した林助手に時計を気にする様子はない。

 「追い切りで動く馬じゃないのであれぐらいでしょう。放牧明けを一度使って体に張りが出てきました」

 昨秋に3連勝してオープン入り。準オープンの前走は後続に3馬身差をつけての圧勝だった。成長を感じるのは、普段の調教でまたがったときだという。「常歩(なみあし)で動かしたときに以前とは違うなと感じます。背中や腰がしっかりして、精神的にもドッシリしました」と同助手。潜在能力の高さを生かし切れなかった昨春とは一転、ひと夏を越してかみ合ってきた。

 オープン入りしてから、いきなりの重賞挑戦でも臆することはない。友道師は「重賞に出しても恥ずかしくない状態。先週追い切りに乗ったジョッキー(ルメール)も前走よりいい、と言っていた。ハンデも54キロだしね」と力を込めた。3つ上の姉ヴィルシーナは13、14年のヴィクトリアマイルを連覇。馬主も同じ“大魔神”佐々木主浩氏で、指揮官の期待も大きい。

 「(オーナーは)ヴィルシーナ以来、G1から遠ざかっている。春は天皇賞を目指そうという話をしているし、そこまで連勝を伸ばしていきたい」

 快進撃は止まらない。2400メートルで連勝を伸ばしてきた4歳馬が、一気に盾の主役へと上り詰めていく。

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2016年1月15日のニュース