【京王閣・KEIRINグランプリ】関東ラインの絆、平原の奉公が報われる

[ 2015年12月28日 05:30 ]

勢ぞろいしたグランプリに出場する9選手

 30日に京王閣競輪場で開催される「KEIRINグランプリ2015」。一発勝負で行われる優勝賞金1億160万円の大一番に出場する9人のグランプリ戦士が、同競輪場に集結。思い思いに胸の内を明かした。

 暮れの大一番「KEIRINグランプリ2015」で優勝賞金1億円と競輪日本一の座を争う今年のベスト9が、5回目の舞台となる京王閣競輪場に集結。それぞれの思いを明かした。

 17日の前夜祭で武田―平原―神山で並ぶことを表明した関東勢は先頭で走る武田がレースの鍵を握る。昨年の岸和田GP、今年G1・2勝(高松宮記念杯、競輪祭)はいずれも平原マークから勝ち取った。今回はその“お返し”があるのかが焦点の一つ。「GP連覇を意識しない」と話す武田は「平原君との前後はその時、その時で決まる。前で走る以上、緩めば先行も考えて行く」ときっぱり言い切る。武田を目標にする平原は「前回りなら自分のタイミングで仕掛けられるが、番手回りだとそうもいかない。武田さんの番手は覚悟を決めてないと遅れてしまう。しっかりついて行く」と集中力を高める。3番手は史上最多16回目の出場となるレジェンド神山。実績でリードする強力関東ラインが結束力、絆の強さを見せつけるか。

 新田は輪界屈指のスピードを存分に発揮して今年G1・2冠に輝いた。「GP出場を目標に掲げて、ダービーとオールスターを優勝。順調に計画通り」と充実の1年を振り返る。GP初制覇なら取得賞金が2億6千万円を超え、年間獲得賞金額の記録更新が視野に入る。雨中で行われた12年の京王閣GPを単騎戦で制した村上は「京王閣はいいイメージ。自分の中で感動した一戦だった」と当時を思い起こす。「村上さんと一緒で普段以上に気合が入る」と話す稲垣が主導権を渡さなければ、番手村上に勝機が到来する。単騎戦の浅井、園田は混戦に乗じて一発を虎視たんたんと狙っている。

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