【有馬記念】ラブリーデイ勝って年度代表馬!戦闘モードへ4F54秒1

[ 2015年12月21日 05:30 ]

日曜追いで軽快な伸び脚を披露し、順調に調整を行ったラブリーデイ

 史上10頭目の同一年春秋グランプリ奪取だ――。「第60回有馬記念」の日曜追いが20日、美浦、栗東トレセンで行われた。宝塚記念、天皇賞・秋を制したラブリーデイが軽快な伸び脚を披露した。G1・3勝で締めくくり、年度代表馬へ。今年最大の上がり馬が臨戦態勢を着々と整えている。

 秋4戦目の疲れは全く感じさせない。開門直後の坂路に姿を現したラブリーデイが意欲的にスピードを上げていく。2F目から13秒台に突入すると、ラスト2Fは13秒2→12秒5(4F54秒1)。ジャパンCからの中3週の間隔を意識し、戦闘モードに切り替えるための調整だ。山元助手が意図を明かす。

 「56秒より出そうと思って、その時計になりました。前走から間隔も空いてましたしね。いつも通りで順調ですよ」

 今秋はG1馬として、国内の中距離路線を引っ張ってきた。京都大賞典→天皇賞・秋を連勝。ジャパンCは3着に敗れたものの、直線半ばで先頭に立って実力を示した。「ガチンコでいって差されたのだから仕方ない」とサバサバとした表情。レース後も目立ったダメージはなく、馬運車で厩舎に戻ったときは「普通なら疲れているところですけど、この馬の場合はイレ込んでいるくらい」と、活気あふれる様子だった。

 「天皇賞のときの方がハミをかんでいた分、ダメージがありました。前回もいい状態だったから平行線ですけど、もともとが使って良くなるタイプですしね」

 今年は中山金杯から6戦目の宝塚記念で戴冠を果たしたようにとにかくタフ。再びグランプリで力を証明するつもりだ。

 「ベストは2000メートルぐらいだと思うので距離が少し長いけど、東京より中山の方がごまかしが利くと思う。今年最後なのでしっかり勝ちたい」

 今年はここまでG1・2勝を含む重賞6勝の大活躍。ここを勝てば年度代表馬の座は文句なしだろう。距離の壁を克服し、今年の躍進を象徴するパフォーマンスで一年を締めくくる。

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2015年12月21日のニュース