【朝日杯FS】エアスピネル無念の2着 武豊「相手が強かった」

[ 2015年12月21日 05:30 ]

エアスピネルの武豊はがっくりと引き揚げる

 正攻法で負けたのだから勝ち馬を称えるしかない。単勝1・5倍の圧倒的1番人気に支持されたエアスピネルは、中団追走から流れに乗って進出。ラスト300メートルで先頭に立つと“武豊のG1完全制覇!”と場内のボルテージが一気に高まったが、大外からリオンディーズが強襲。抵抗むなしく残り50メートルでかわされ、3/4馬身差の2着に終わった。

 「完敗ですね。いいレースができたけど、相手が強かった。でも、来年が楽しみな馬ですよ」

 あと一歩で偉業を逃した武豊だが、力は出し切っただけに淡々としたもの。母エアメサイアと挑んだ05年オークスでは、リオンディーズの母シーザリオにゴール前かわされて2着。同じ結末に「そこまでお母さんに似なくていいのにね。(記録は)来年に持ち越しですね」と肩をすくめた。

 笹田師は「勝ちに行く競馬で強いところは見せた。横綱相撲をして、前に馬がいたということ」と冷静に振り返り、弥生賞(3月6日、中山)から皐月賞、ダービーの王道を歩むことを宣言した。まだまだ、チャンスはいくらでもある。母と自身の雪辱は、クラシックで果たせばいい。

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2015年12月21日のニュース