【朝日杯FS】ハレルヤボーイの末脚が導く田村師G1連勝

[ 2015年12月17日 05:30 ]

ハレルヤボーイ(右)は併走馬と同時フィニッシュ

 【G1ドキュメント=16日】先週の阪神JFをメジャーエンブレムで制し、開業18年目で念願のG1トレーナーとなった田村師。村松はお祝いの言葉を伝えようと、厩舎へ足を運んだ。扉を開けた瞬間、あふれんばかりの花、花、花。「お花屋さんより多いでしょう」と笑顔で出迎えてくれた。

 「お祝いの数も桁違いですけど、G1って本当に凄い。見える景色がまるで違う。周囲の気遣い、優しさをあらためて感じましたね。かえって謙虚になれたかな」。頂点に上り詰めようとも、決して“上から”ではない。今までと変わらぬ目線で話し掛けてくれたことが、とてもうれしかった。

 今週はG1連勝を懸け、朝日杯FSにハレルヤボーイを送り込む。最終追いは江田勇(レースは浜中)を背にWコースでデナリ(2歳新馬)と併せ馬。向正面で後方から半馬身差まで迫ると、その差をキープしたまま直線へ。鞍上が軽くゴーサインを出すと、一完歩ずつ差を詰めて併入でフィニッシュした。「今週も?そんなに世の中甘くないよ。でも動きも具合もいい。ただ、馬体が思ったより増えないから輸送がポイント」と師は率直な感想を口にした。

 エンブレムと同じ新馬戦デビューで3着。「エンブレムはモノが違っていたけど、負かすならハレルヤかな、とも言っていたんです」と話すほどの好素材。ここ2走、重賞で上がり3F33秒台の末脚は驚異。エンブレムは見事に1番人気に応えたが、今週はハレルヤが波乱の立役者になるかもしれない。

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2015年12月17日のニュース