【チャンピオンズC】ホッコータルマエ叩いて一変!王者に連敗はない

[ 2015年12月1日 05:30 ]

ダート王としての連敗は許されないホッコータルマエ

 勢いある3歳馬や、衰え知らずの古豪の参戦で盛り上がる“秋のダート王決定戦”「第16回チャンピオンズC」。主役はやはり昨年の覇者ホッコータルマエだ。休み明けの前走JBCクラシックは3着に終わったが、一度使えばガラッと変わるタイプ。今度こそ真の力を見せつけて、ダート王の座を守り抜く!

【チャンピオンズC】

 絶対王者として連敗は許されない。圧倒的1番人気に推された前走JBCクラシックは、本来の伸びを欠いて3着。国内戦では昨年の同レース以来、5戦ぶりの敗戦となったホッコータルマエだが、担当の相良助手に悲観の色はない。「今さら馬場がどうこうと言う馬じゃない。休み明けが響いたんでしょう」。短いセリフに、最強馬の矜持(きょうじ)がにじんだ。

 久々は割引が必要なタイプ。3カ月以上の休み明けは過去2戦。2年前の南部杯はエスポワールシチーに逃げ切られ、昨年のJBCクラシックは好位失速の4着だったが、いずれも次走のG1を制している。「使って良くなるタイプってことは、成績にも出ています。今回もひと叩きして良くなっています」。

 中間は昨年以上に負荷をかけて乗り込まれた。坂路での1週前追いは“調教横綱”のブルドッグボス(3歳1600万)を追いかけて同入。手応えでは見劣ったが、しまいまで脚取りは力強く、4F51秒6は何と自己ベストタイ。トモのボリュームも着実に戻ってきている。「一回使って息は整っています。確かに筋肉はトレーニングを繰り返して付いていくものだし、まだパンパンではない。ただ、去年もそういう状態で勝っていますから」と同助手も安どの笑み。

 これまで統一ダートG1はヴァーミリアン、エスポワールシチーと並ぶ9勝。勝てば10勝目となり、歴代トップとなる。今度こそタルマエらしい走りを見せる――。陣営の思いはその一点に集中している。地力は一番。力を出し切れば結果はついてくるはずだ。

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2015年12月1日のニュース