【大井・JBCクラシック】リッキー連覇!骨折乗り越え圧逃復活劇

[ 2015年11月4日 05:30 ]

鮮やかな逃げ切りで制したコパノリッキーの武豊はゴール前で早々とガッツポーズ

 ダート競馬の祭典「JBC競走」が3日、大井競馬場で行われ、クラシックは武豊(46)騎乗のコパノリッキーが逃げ切り、連覇を達成。骨折を乗り越え、ダート戦線の主役に返り咲いた。歴代最多のG1・10勝目を狙ったホッコータルマエは3着に敗れた。

 圧巻の逃げ切り、鮮やかな復活走だ。コパノリッキーがG1・5勝目。JBCクラシック7勝目となった武豊は「大一番でどうしても勝ちたい気持ちが強かった。凄くうれしい」と声を弾ませた。

 前が止まらない不良馬場。マイペースに持ち込んだとはいえライバルにピッタリとマークされた。2番手にクリソライト、ホッコータルマエも早めの競馬。それでも武は愛馬を信じ切っていた。「馬の状態が凄く良かったので自信を持って乗った。少し早いかなと思ったけど強気で行った」。3角でギアを上げると、手応えが怪しくなったのは後続のライバルたち。ラストは流す余裕で2馬身半差の完勝だ。

 フェブラリーS後に左トウ骨遠位端骨折が判明。春は棒に振った。復帰戦の前走・日本テレビ盃も3着止まり。それだけに武は「骨折を乗り越え本当にいい走りができた」と愛馬を称えた。風水で知られるDr・コパこと小林祥晃オーナーは「前日に村山師と伊勢神宮にお参りに行ったんだ。効いちゃったかな」と笑った。

 昨年は盛岡でのJBCクラシックを制したが、続くチャンピオンズC、東京大賞典はホッコータルマエに敗れた。村山師は「大井では4馬身差をつけられて悔しい思いをした。あまり声を出して応援しないが、きょうは力が入った」と宿敵へのリベンジに留飲を下げた。次走はチャンピオンズC(12月6日、中京)。「凄く充実しているし、まだまだ活躍してくれる」と武豊。頂点の座はもう誰にも渡さない。

 ◆コパノリッキー 父ゴールドアリュール 母コパノニキータ(母の父ティンバーカントリー) 牡5歳 栗東・村山明厩舎 馬主・小林祥晃氏 生産者・北海道日高町ヤナガワ牧場 戦績18戦10勝(南関東5戦2勝) 総獲得賞金5億8366万4000円。

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