【菊花賞】リアルスティール首差2着…またVの壁壊せず

[ 2015年10月26日 05:30 ]

首差まで迫ったが2着惜敗のリアルスティール

 激しい追い比べになったラスト1F、余力を振り絞ってリアルスティールが前を追い掛けた。先に抜け出したリアファルを外からかわして、あともう1頭。さらに内を伸びたキタサンブラックとの差を縮めるが首差まで迫ったところが無念のゴールだった。皐月賞2着、日本ダービー4着、そしてラスト1冠が2着でクラシックのタイトルには手が届かず。それでも世代トップクラスの力は十分に示している。

 福永は悔しさをにじませながらも「最初の坂の下りやスタンド前は我慢して運べました。ただ、向正面で他馬と接触して、あそこだけ悔いが残ります。なだめてなだめて我慢して、楽に走れていない中で最後もまた脚を使ってくれたし、本当に頑張ってくれました」とパートナーの力走を称えた。

 休み明けの神戸新聞杯2着から600メートルの距離延長。陣営は未知の3000メートル攻略にチャレンジした。坂路だけでなく、平地のCWコースを併用。我慢することを教えながら、この一戦に照準を合わせてきた。報道陣に囲まれた矢作師は「負けたら駄目」と第一声。「何とか3000メートル仕様に仕上げたつもり。仕上がりは良かった。残念だけど正攻法でよく頑張っている。これからまた先があるし、強くしていきたい」と冷静に言葉を続けた。 

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2015年10月26日のニュース