【菊花賞】ジュンツバサ“負けん気”発揮 慎重派・勢司師も自信

[ 2015年10月22日 05:30 ]

追い切りでも、負けん気の強さが垣間見えたジュンツバサ(手前)

 ジュンツバサの動きを見届けた勢司師がつぶやいた。「これだけ負けん気の強い馬はなかなかいないと思いますよ。競り合いになれば…」。その先の言葉をのみ込んだ。大口を叩かない慎重派トレーナー。「勝てる」とは言わないが、自信にあふれた表情がその可能性を示している。

 追い切りでも負けん気の強さが垣間見えた。Wコースでロンギングエース(5歳1000万)の約10馬身後方から徐々に差を詰める。直線で馬体を併せると、ハミをかみ締めて半馬身前へ出た。懸命に追いすがる古馬との競り合い。手綱を押さえたまま半馬身のリードを守った。牝馬のような細身の馬体に宿る負けじ魂。「セントライト記念でもそんな面を見せてくれた」。前走で初めてコンビを組んだ石橋も負けん気の強さを強調する。「インの狭い馬群に入って、前の馬を抜かそうとハミを取った。キャリアが浅く今後もっと良くなる余地を残しているが、いい根性を持っている」

 長距離仕様の血統ではないが「折り合いは付くはず。道中リラックスして、しまいを爆発させてほしい」と勢司師は語る。菊花賞馬の最少キャリアは87年サクラスターオーなどのデビュー6戦目。負けん気の強さを武器に5戦目で菊の大輪をつかむ態勢は整った。

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2015年10月22日のニュース