【菊花賞】リアファル逃魂戴冠 亡きライバルと磨いたスタイル

[ 2015年10月20日 05:30 ]

亡きライバルの存在を刺激に菊花賞制覇を狙うリアファル

 2冠馬ドゥラメンテ不在で混戦模様の「第76回菊花賞」だが、底を見せていない馬が1頭いる。芝に転じて2戦2勝、神戸新聞杯を逃げ切った新星リアファルだ。前に行って、かつ二枚腰を使える脚質は、高速決着が続く京都向き。類いまれな先行力の陰には、亡きライバルの姿があった。

【菊花賞】

 砂上で鍛え上げた先行力が最大の武器だ。デビューから6戦はダートで奮戦したリアファルだが、ソエが治まって芝に初挑戦した前々走マレーシアCが古馬の実力馬相手に堂々の逃げ切り。続く神戸新聞杯でも春の実績組を寄せ付けずに重賞初制覇を果たし、堂々と最後の1冠に駒を進めてきた。

 担当の浜田助手は「前に行けて、それでいてしまいも伸びるのは強みだね。前走のゴール前を見る感じだと、距離は延びても大丈夫。勝っている割に知名度は低い気がするけど、レース前に目立つ必要はないですから。ここを勝って全国区になれればいいですね」と確かな手応えを感じている。

 デビュー当初は差す競馬を試みたこともあるが、今では完全な逃げ&先行型。自らのスタイルを固める過程には、亡きライバルの存在があった。浜田助手が感謝を口にするのは、9月21日にX大腸炎で急死したクロスクリーガーだ。無事ならば次代のダート界を支えたであろう大物とは、伏竜Sと兵庫CSで2度戦って、いずれも2着だった。

 「デビューした頃はゲート練習に一緒に行っていたぐらいの馬。でも、クロスクリーガーを倒すためにスタートから出して行ったでしょ。園田を使った時なんて、テンからガリガリ行った。クロスを追っ掛けて、あの馬には手が届かなかったけれど、一緒に競馬をしたことが今の先行力に生きているんじゃないかな」

 舞台はダートから芝に替わったが、G1を勝つことが、何よりの手向けになるはず。もちろん、出来もいい。1週前は坂路でヒストリカル(6歳オープン)と併せて半馬身先着。4F52秒0~1F14秒0と上がりはかかったが、これは馬場が重かったためで心配なし。下したパートナーが先週のアイルランドTを制したことが出来の良さを裏付ける。

 「神戸新聞杯は速い時計が2本で、まだまだイケるなという感じ。先生が言うように八分ぐらいだったけど、勝てたのはうれしい誤算でした。使って上昇してきました」。逃げて2連勝も仮に主張する馬がいれば好位でもOK。類いまれなレースセンスで、菊の大輪をつかみ取る。

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