【毎日王冠】イスラボニータ貫禄の2馬身先着!復活への豪快走

[ 2015年10月8日 05:30 ]

シャイニープリンスを追いかけ、好時計で2馬身先着したイスラボニータ(手前)

 G1ウイナー4頭を含む登録全馬が重賞勝ちという豪華メンバーがそろった「第66回毎日王冠」の追い切りが7日、美浦、栗東トレセンで行われた。昨年の皐月賞馬イスラボニータが併せ馬で力強く2馬身先着。7カ月半の休み明けとなるが、機動力発揮に十分な仕上がりぶりを見せつけた。

【毎日王冠】

 イスラボニータは休養前同様、Wコースの併せ馬で内から抜く最終調整。先行のシャイニープリンスに4コーナー手前で早めに並び、直線はしっかり追われて貫禄の2馬身先着だ。

 3週連続で追い切りに騎乗した蛯名は「若干重い感じはするけど、数字(体重)ではなく息がもう少しかな?でも、1週ごとに良くなってはきている。何とか間に合ったという感じ。時計を要する今の馬場でこれだけ時計も出ているので」とストレートに切り出した。

 トーンが慎重になるのはやむを得ない。中山記念5着後に左前脚の球節の不安を発症して、大阪杯(4月5日)を回避。デビュー以来、最長期間となる休養明けだからだ。それでも宮城・山元トレセンで充電し、9月2日に帰厩後はいつも通りにプール調整も併用し、追い切り本数は7本。過不足ない調教量はこなしている。栗田博師は「先週よりはいい感じ。これだけ長い休みは初めてなので何とも言えないが、舞台は申し分ない。これを使って、どれぐらい上がってくれるか?次につながる競馬ができれば」と天皇賞・秋を見据えつつ、結果も求めている。

 愛馬を誰よりも知る鞍上は「中山記念の敗因は単なる道悪だけではなかった気もする。ジャパンC(9着)もこの馬本来の感じではなかった。その点も踏まえ、今回は調整してきた。メンバーはそろうけど、G1戦線につながるレースができれば」と真剣な表情で結んだ。これまで、毎日王冠では休み明け&G1馬の復活劇が幾度となく演じられてきた。ブランクを克服し、昨年9月セントライト記念以来の白星を果たせば、本番は不動の主役だ。

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