【毎日王冠】エイシンヒカリ 8戦7勝の4歳まだまだ成長3F36秒7

[ 2015年10月8日 05:30 ]

武豊を背に一気に加速するエイシンヒカリ

 栗東組ではデビュー以来8戦7勝のエイシンヒカリがCWコースで迫力あふれる動きを披露して万全の態勢をアピールした。

 エイシンヒカリは2週連続で武豊が騎乗してCWコース単走追い。最初の2Fを16秒6、15秒5とゆったり入って3コーナーからグングン加速していく。最後までスピードが鈍るシーンはなく6F82秒9、ラストは12秒0だ。4コーナーで前方にいた他厩舎の併せ馬をかわすように内に進路を取ったこともあるが3F36秒7も光っている。武豊はこの1週間の上昇度を強調した。

 「先週は引っ掛かったし、まだしんどそうな息をしていたけど、けさはいい感じ。折り合いが付いた分、ラストが全然違った。仕上がりはいいと思うよ」

 先週水曜は7Fから時計を出して95秒0とビッシリ負荷をかけてある。テンからペースが上がって、さすがにしまいは時計を要したが、あのハードな追い切りがいい方に出た。前走時494キロの体は夏場の放牧でふっくらして先週の追い切り前が520キロ。追い切り後に10キロ絞れ、今週火曜の計量では514キロだった。先週との比較で6キロ分の余分な脂が取れ、見違えるほど研ぎ澄まされたシャープな体になっているのだ。坂口師も納得の表情を浮かべる。

 「けさはしまいが良かった。追い切りはしっかりやれているし、仕上がっているよ。以前と比べると精神面が大人になっている」

 昨春のデビューから休養を挟みながら8戦7勝、前走・エプソムCで待望の重賞初制覇を飾った。さらなる飛躍を期す今季の始動戦は天皇賞・秋につながる一戦でもある。武豊は「試金石の一戦。勝って天皇賞に向かえたら一番いいね」と力を込める。坂口師は「競馬に関してはユタカ君に任せるだけ」と鞍上に一任。初勝利以外の6勝は全て逃げ切りでものにした。そのスタイルからも注目される4歳馬が豪華メンバーのG2でも存在感を放っている。

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2015年10月8日のニュース