【スプリンターズS】ハクサンムーン ラスト12秒4、最後まで攻めた

[ 2015年10月1日 05:30 ]

坂路を単走で追い切られたハクサンムーン

 ハクサンムーンは悲願のG1制覇に向け最後まで攻めの姿勢を貫いた。最終追いはいつも通り最終時間帯(閉門の午前10時直前)の坂路単走。今までならテンは無理をさせず、ゆっくりと入り上がり重点の内容だが、この日はテンから気合を入れて4F51秒7。蹄跡が多く残るボコボコの馬場を、力強い脚取りでラスト12秒4とシャープな伸び。稽古役の田中助手が調教の意図を話す。

 「ムチを入れたのは春の高松宮記念(2着)のときと同じ。前走(セントウルS8着)の仕上がりは良かったが、結果的に気持ちを乗せ切れなかった。年齢的にもお釣りを残すつもりはないので、今回は悔いのないように目いっぱいにやりました」

 6歳秋。ハクサンムーンに残された現役の時間は多くないからこそ“目イチ”の仕上げで臨む。西園師は「年齢的にズブさが出てきたのでしっかり負荷を掛けた。叩いてでもハナにこだわり、結果を出したい」と力強く“逃げ宣言”。アクティブミノルとのハナ争いは果たして…。

続きを表示

2015年10月1日のニュース