【新潟記念】パッションダンス ミルコの巧腕で頭差劇勝

[ 2015年9月7日 05:30 ]

マイネルミラノ(右)との叩き合いを制したパッションダンス

 夏を締めくくるハンデ重賞「第51回新潟記念」が6日に新潟競馬場で行われ、M・デムーロ騎乗の6番人気パッションダンスが、マイネルミラノとの叩き合いを頭差制して重賞2勝目。友道師は昨年のマーティンボロに続く連覇。デムーロは初参戦の新潟で17勝を挙げ、リーディングジョッキーに輝いた。

 M・デムーロの巧腕に導かれ、パッションダンスが雨の新潟で華麗に舞った。4コーナーすぎまで好位のインでロスなく運ぶと、直線入り口では荒れた内を避けて外に持ち出した。早めに先頭に立ったマイネルミラノの内を目掛けて追いだしたが、ミラノが左にモタれると、冷静に進路を外に切り替えた。残り50メートルで外から馬体を併せると、こん身の右ムチ。懸命に粘るミラノを頭差かわしたところがゴール板だった。

 検量室に引き揚げてきたデムーロは雄叫び。「勝ったぞー!ヨシッ!!」と愛馬の首筋をポンポンと叩いてねぎらうと、出迎えた友道師と抱擁。「とってもうれしい。目を開けてなかったから、(勝ち負けは)分からなかった。調教で乗ったけど、凄くいいコンディションだとスタッフから聞いていたので、自信はあった。パーフェクトな騎乗」と満面の笑み。パッションダンスは今後、天皇賞・秋(11月1日、東京)を視野に入れて調整される。

 初参戦となった新潟で17勝を挙げ、見事リーディングジョッキーに輝いたデムーロ。「新潟大好き。重賞を勝てて本当にうれしい」。サマージョッキーズシリーズも岩田を逆転して1位に躍り出た。「いつも、毎週、勝ちたいと思っているけど、秋も頑張ります」。今週から始まる秋競馬も、この男を中心に回っていくことになりそうだ。

 ◆パッションダンス 父ディープインパクト 母キッスパシオン(母の父ジェイドロバリー)牡7歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績17戦6勝 総獲得賞金1億4931万円。

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