ラッキープリンス“小久保イズム”で初中央

[ 2015年8月7日 05:30 ]

中央レパードSに挑戦する東京ダービー馬ラッキープリンス

 【地方競馬です!!】東京ダービー馬ラッキープリンス(牡=浦和・小久保)が、9日の3歳G3レパードS(新潟)で初めて中央に遠征する。09年の創設以降、地方馬の挑戦は12年アスペクト(15着、岩手)以来2度目。3年連続南関リーディングの小久保師が、このレースを強く意識したのは管理馬キスミープリンスが大井JDD4着と健闘した4年前。グレープブランデーの頭差2着ボレアスがレパードSを快勝した。「JDD(出走馬)のレベルは高い」。年々確信を深め、好機をつかんだ。

 2歳重賞、クラシックを戦い抜いてのチャレンジ。休養する馬も多いが、今のラッキーは「休む理由がない」と断言する。充実期に強豪と戦い、貴重な経験にしようとする“小久保イズム”。「夏は、秋以降に向けて新たな何かを見つける季節でもある」と続けた。

 師はJDD3着でふと思った。「もう少し走れるようにしてあげられれば…」。東京ダービーの疲労を抜きつつ状態維持に努めた。微妙なさじ加減。結果的に前者の比重が高かった。14年デビューV4後、主義に反して緩ませすぎ、立ち直りに時を要した教訓もある。JDD2着クロスクリーガーとの差は5馬身。今回の結果によっては「セントライト記念という選択肢も出てくる」と師。ラッキープリンスの可能性はまだまだ底知れない。 (池田 裕文)

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2015年8月7日のニュース