【函館2歳S】ブランボヌール、父譲りの剛脚で3馬身半差圧勝!

[ 2015年7月27日 05:30 ]

ディープインパクト産駒JRA全10場重賞制覇!!直線抜け出したブランボヌール

 今年最初の2歳重賞「第47回函館2歳S」が26日に函館競馬場で行われ、ディープインパクト産駒の1番人気ブランボヌール(牝=中竹)が、瞬時に後続を3馬身半ちぎって捨てる圧勝劇を演じた。この勝利でディープ産駒はJRA全10場重賞制覇を達成した。

【レース結果】

 最後を締めたのも、やっぱり岩田だ!!今夏函館で稼ぎまくった絶好調男に導かれ、1番人気ブランボヌールが堂々の完勝。3コーナーで12番手の外を悠々と追走し、4コーナーも迷わず外を通る安全運転。残り1Fで先頭に立つと、父ディープインパクト譲りの剛脚が爆発した。2着メジャータイフーンに3馬身半の独走劇。先行有利=小回り函館の定石をあざ笑うかのようなクレバーな立ち回りが光った。

 岩田は19日の函館記念(ダービーフィズ)に続き、2週連続重賞V。今夏函館で23勝の荒稼ぎでぶっちぎりのリーディング首位。お立ち台で笑顔がこぼれた。「内を走ったらごちゃつく。強いと分かっていたのであえて外へ。3コーナーで一気に加速してくれた。凄い末脚を持った馬です」。愛馬の能力を信じ切った故の好プレーだった。

 もっとも、中竹師はスタンドでドキドキしながら、動向を追っていた。「思ったより位置が後ろだったので大丈夫かな…と」。その不安はすぐ消えた。ディープインパクト産駒のJRA全10場重賞制覇達成に花を添えるメモリアルV。それも2戦連続、やや重のタフな馬場を乗り切った。指揮官は「初戦もきょうもぬかるむ馬場。ただ、走りからすると、野芝の硬い芝の方が走る気がする。折り合いは付くし、距離は延びても大丈夫だと思う」とG1舞台となる中央場所でのコース適性をより感じている。

 今後は生まれ故郷のノースヒルズ(北海道新冠町)でご褒美の夏休み。阪神JF(12月13日、阪神)で2歳女王を目指す。母ルシュクルも同じ中竹師が管理し、桜花賞(15着)に駒を進めた。同師は「もまれても大丈夫だし、メンタル面も強い。無事に成長してくれれば…。阪神JFの前に1回挟むかは今後の状態を見て。来春は桜花賞を目指すことになるんでしょう」と母が果たせなかったG1制覇に思いをはせた。

 折しも25、26の両日、函館は地元出身のGLAYの凱旋コンサートで町中が沸いた。同じグレー(芦毛)のスター候補生。岩田は「まだ子供だし、これからの馬。距離は延ばしていっても大丈夫。今後も期待できる」と夢に満ちた将来を約束していた。

 ◆ブランボヌール 父ディープインパクト 母ルシュクル(母の父サクラバクシンオー)牝2歳 栗東・中竹厩舎所属 馬主・前田葉子氏 生産者・北海道新冠町ノースヒルズ 戦績2戦2勝 総獲得賞金3756万7000円。

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