【三国・オーシャンC】茅原、GP覇者覚醒だ!貪欲に上積み狙う

[ 2015年7月17日 05:30 ]

巻き返しを図る茅原

 三国ボートのSG「第20回オーシャンカップ」は16日、シリーズ2日目が終了した。昨年の平和島グランプリを大外から制した茅原悠紀(28=岡山)は、2戦連続2着と上々の走り。今年のSG戦線では全く目立たなかったが、久々に躍動感あるレースを見せている。17日の3日目は5R6号艇、12R4号艇のダッシュ枠2走。不利な枠番が続くが、アウト戦も荒れ水面も苦にしないタイプだけに上位争いは可能だ。

 14年グランプリ覇者の覚醒が近づいてきた。まだ白星がない茅原だが、2日目までの2走は共に見せ場十分。初戦は5コースからまくり差してエース機の石野に肉薄。続く2日目3Rでは今垣との接戦で前に出た。ここまで2戦連続2着。安定した走りでポイントをまとめている。「行き足や伸びは普通だが、しっかりグリップしてくれる。でも満足したら、その時点で終わり。もっと良くなると信じてペラを叩いた」。すでに水準以上のパワーを引き出しているが、貪欲に上積みを狙う構えだ。

 今年のSG戦線は散々な結果。3月の尼崎クラシックでは4戦目にFを切り、5月の大村オールスターは予選落ち。6月の宮島グラチャンに至っては、F休みで参戦すらできなかった。5月にG1津周年を優勝したが、16日現在の賞金ランクは25位。グランプリ出場ボーダーの18位には届いていない。「僕にとっては正念場。最低でも18位以内に入って、黄金のヘルメットを狙う権利だけは手に入れておきたい」。賞金レースで勝ち残るためにも、リズムを崩すわけにはいかない。

 17日は台風11号の接近により水面状況悪化が予想されるが、波風はお手の物。その証拠に、日本一の難水面である江戸川でも過去に3Vを挙げている。「荒れ水面はイヤだが、それ以上に勝ちたい気持ちが強い」。不屈の魂を誇る茅原が3日目2走で今シリーズの台風の目となる。

 なお、初日連勝の石野はエース機パワーを武器に無傷の3連勝を達成。田中、太田、原田、菊地の4人も3戦オール連対と堅実なレース運びを続けている。

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2015年7月17日のニュース