【弥彦・寛仁親王牌】武田、G1連勝へ照準“弥彦の壁”突破だ!

[ 2015年7月17日 05:30 ]

真剣な表情で愛車を調整する武田豊樹

 G1「第24回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」(優勝賞金2890万円)は、17日から4日間、新潟・弥彦競輪場を舞台に開催される。初日メーンの12R・日本競輪選手会理事長杯で主役の座を狙っているのが前回G1となった岸和田・高松宮記念杯を制した武田豊樹だ。昨年のグランプリ覇者が後半戦に向けて一気にペースアップする。

 岸和田・高松宮記念杯で優勝を飾ってから、ちょうど1カ月。武田がG1舞台に戻ってきた。体調面を考慮して前橋記念を欠場。G1連勝へ、きっちりと照準を合わせている。「寛仁親王牌は相性が良くていいイメージがあったけど、ここ(弥彦)でやるようになってからは良くないね」。その言葉通り、武田が初めて特別競輪に出場したのが04年の寛仁親王牌(前橋)。いきなり決勝に駒を進め、優勝した小橋正義を前で引っ張り6着。鮮烈なG1デビューを飾っている。

 「弥彦ではいつも準決が壁になっている。展開でジャンから逃げる形で粘れていない。直線が長いからね。でも、それは自分の力不足。今回は粘れるようにしっかり準備してきた」と胸を張った。前回の岸和田では決勝でも好連係を決めた平原康多が直前に練習のケガで急きょ欠場となったが、その分まで自力に磨きをかけて臨んでいるのだ。

 昨年の岸和田グランプリを制してMVPに輝いた武田だが、持病の腰痛を抱えていることもあり、今年の戦績は安定していない。防府・共同通信杯ではまさかの一次予選敗退も経験した。41歳という年齢からも1年を通してピークの状態を保つのは難しい。それでも、ここ一番という時にグッと集中力を高めてくるのはベテランの底力だ。「2年連続でグランプリに勝つ」という目標のためにも、後半戦では新田ら強力ライバルたちに“武田さんは強い”と意識させなければならない。自力勝負で弥彦の長い直線を先頭で駆け抜け、強烈にアピールする。

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