いざデルマ軍団の乱！オカル＆ジロキチ、今年は時代劇で天下統一だ

１８日の福島５Ｒでデビューするデルマオカル

　面白馬名で知られるデルマ軍団の２歳馬２頭が１８日の新馬戦でデビュー。福島５Ｒにデルマオカル、函館５Ｒにはデルマジロキチ。時代劇や大河ドラマの登場人物にあやかった馬名で統一した２歳勢の先陣を切って、痛快劇を起こすか。

　「お軽」は赤穂浪士・早野勘平の討ち入り軍資金を調達するため祇園に身を売り、大石内蔵助を陰で支えた京美人。「控えめで奥ゆかしい女性像のようだが、競馬のお軽は真逆。勝ち気で前向き。すぐにイレ込むけど、スピードはある」と古賀史師。息遣いがひと息だったためデビューを２週遅らせ、満を持しての福島討ち入りだ。

　ジロキチはご存じネズミ小僧・次郎吉。４００キロの小兵で、大名屋敷のご金蔵にも忍び込めるような身軽さが身上。「これからの馬。時間がかかる」と的場師は弱気だが、屋根伝い、いや、内ラチ伝いに逃げて追っ手をまくか。

　名付け親の浅沼廣幸オーナー（６４＝札幌の医療法人・廣仁会理事長）は「１１年にエビスなど神様名を付けたらご利益があったし、１２年のネコムスメなどの妖怪馬名も妖気を頂いて活躍した。でも、昨年の落語馬名は全然走らない。結末にオチがついちゃって」と頭をボリボリ。そこで今年は時代劇のヒーロー、ヒロインにあやかった。「チャチャとネネが同じ舞台に立ったら？嫉妬で大変なことになるかも」。他にもコウモン（水戸黄門）、ゴエモン（石川五右衛門）なども馬名候補に挙がっている。