【大井・東京ダービー】ティーズアライズ、史上6度目の牝馬V照準

[ 2015年6月2日 05:30 ]

牡馬に挑戦する東京プリンセス賞馬ティーズアライズ

 東京優駿(日本ダービー)のあとは東京ダービーだ!!南関東3歳No・1を決するクラシック「第61回東京ダービー」が3日、大井競馬場で行われる。今年は牝馬の一線級も参戦。(3)ティーズアライズは4月の東京プリンセス賞でS1・2勝馬ララベルに雪辱。波に乗って強力牡馬に挑戦する。同レースは2日、南関東などで前日発売。当日は全国の場外やJRA即PATでも発売される。

 ティーズアライズが史上6度目の牝馬ダービー制覇へピタリと照準を合わせた。東京プリンセス賞の勝ち時計1800メートル1分54秒2は前日に行われた羽田盃より0秒4速い。競馬はタイムだけでは語れないが、S1完勝で頂上決戦に進んできた勢いは無視できない。

 10日の関東オークス(川崎)は使わずにダービーへ。過去3回の左回りは5着、14着、8着。気難しい面を見せるなどスムーズさを欠いた。長期的には克服が課題だが、現状でより力を発揮できる右回りの大一番に懸けてきたのだ。2歳時は道営重賞・栄冠賞V、大井移籍2戦目で東京2歳優駿牝馬鼻差2着など、もともと素質は高い。

 30日の最終追い切りは単走で5F64秒3~50秒6~37秒1(馬なり)。嶋田幸晴師は「中間少しツメに不安があったが、調教は積んでいたし大丈夫。この追い切りで態勢は整った。あとはレースでの折り合い次第」と冷静に語った。

 鞍上は引き続き矢野貴之。昨年の大井リーディング2位。今年はトップを走る成長株だ。最終追い切り後は「動かせば動くが少しピリピリしていたし、これぐらいでちょうどいいでしょう」と笑顔。昨年に続く2度目のダービー。「こういう舞台にいるのがありがたいし、うれしくて…。前回同様、相手どうこうではなく自分の競馬に専念する」と続けた。

 55年ローヤルレザー、65年ヒガシユリ、89年ロジータ、91年アポロピンク、11年クラーベセクレタに続く4年ぶりの快挙へ、ティーズアライズが突き進む。

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2015年6月2日のニュース