【日本ダービー】“サトノ”力走ツースリー!ラーゼン2着、クラウン3着

[ 2015年6月1日 05:30 ]

中団から鮮やかに抜け出したドゥラメンテ(左)。手前右はサトノラーゼン、左奥はサトノクラウン

 2着争いは「サトノ」2頭の一騎打ち。内のサトノラーゼンが外から鋭く迫ったサトノクラウンを際どく鼻差で抑えた。

 ラーゼンはロスのない競馬で最内枠を存分に生かした。道中は中団のイン。直線は同じ位置取りだったドゥラメンテに先に抜け出されたが、内で必死に食い下がった。岩田は「楽しめました。内枠を利用して凄くスムーズに競馬ができたし、流れも良かった」と納得の表情。池江師は「完成度はまだまだ。テンションは高かったが、スタッフがうまく仕上げてくれたし騎手もうまく乗ってくれた。きょうは勝ち馬が強かったが、まだ伸びしろがあるので楽しみ」とさらなる成長に期待を寄せた。

 一方、クラウンはスタートが遅く中団後ろからの競馬となったが、直線で猛然と追い込んだ。上がり3F33秒8はドゥラメンテ(33秒9)を上回るメンバー最速。1番人気で6着に敗れた皐月賞の雪辱はならなかったとはいえ、地力は示した。ルメールは日本語で「スタートでまた出遅れた。レースはリラックスして直線で凄い走り。グッドレース」とこちらもサバサバした表情で振り返った。

 「夢と希望を持って臨みたい」と話していた里見治オーナーは昨年のサトノルパン(14着)に続いて2度目のダービー挑戦。勝利こそならなかったが、今後のG1初制覇に期待が膨らむ2頭の力走だった。

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2015年6月1日のニュース