【オークス】1番人気ルージュバック2着 桜の雪辱に3/4馬身及ばず

[ 2015年5月25日 05:30 ]

1番人気も2着に終わったルージュバック(右)と3着のクルミナル

 桜花賞に続いて1番人気に推されたルージュバックだったが、結果は無念の2着。平地G1の1番人気連敗記録が「7」に伸びた。道中は好位の外めを進み、3~4コーナーで早めに進出を開始。直線で抜け出しかけたところに外から2頭が迫ると、鞍上の戸崎は馬体を併せにいって激しい叩き合い(戸崎は外斜行で過怠金3万円)。すぐ外のクルミナルは抑え込んだが、大外ミッキークイーンの勢いは止められなかった。

 「前めの競馬をしようと考えていた。外枠で前に壁をつくれなかったが、それでも折り合いはついたし、道中はいい感じ。最後は目標にされた分かな」。積極策と早めのスパートが結果的に裏目に出てしまった形だが、戸崎は「最後まで我慢して走ってくれた」とパートナーをねぎらった。

 9着に大敗した桜花賞の汚名返上へ向け、中間にギリギリまでノーザンファーム天栄に滞在させるなど、懸命の工夫を凝らして臨んだ大竹師は「力があることを示せたのはホッとしたが、2着では…。凱旋門賞(10月4日、仏ロンシャン)にも登録しているのに、この結果は申し訳ない」と天を仰いだ。戸崎と同様に「位置取り一つで違う結果になっていたかも」と展開のアヤを惜敗の一因にも挙げた。

 今後について「分からない。まだマイナーチェンジが必要。敗因を精査し、次に向けて頑張りたい」と語った師は、最後に「悔しいな」とつぶやいた。いずれも1番人気で臨んだ春のクラシックは無冠に終わったが、桜花賞のように不完全燃焼の競馬ではなく、力は示した。凱旋門賞挑戦も、まだ白紙になったわけではない。リベンジの舞台は近いうちに必ず訪れる。

続きを表示

2015年5月25日のニュース