【ヴィクトリアM】ストレイトガール直線一気!テン乗り戸崎で初戴冠

[ 2015年5月18日 05:30 ]

ストレイトガールでヴィクトリアマイルを制した戸崎は観客に向かってガッツポーズ

 超波乱となった「第10回ヴィクトリアM」を制したのは5番人気のストレイトガール。直線鋭く伸びてケイアイエレガントを頭差捉え、悲願のG1初制覇を果たした。6歳牝馬のJRA・G1制覇は89年ジャパンCのホーリックス(ニュージーランド)以来で、日本馬では初の偉業。初騎乗の戸崎は昨年有馬記念(ジェンティルドンナ)以来のG1・4勝目で、土曜の京王杯SC(サクラゴスペル)に続く土日重賞Vとなった。

【レース結果】

 525・9メートルの直線を馬名通り真っすぐに駆け抜けた。ストレイトガールが悲願のG1初制覇。「前がしぶとく粘っていたけど、いい切れ味だった。センスのある馬で乗りやすかった。馬に助けられた」。初騎乗で大仕事の戸崎は百戦錬磨の6歳牝馬を手放しで称えた。

 レース直前。藤原英師と戸崎はお互いのレースのイメージを話し合った。いい枠を引いたから、そのラインのまま走ろう。策士と名手のイメージが一致した。内に入れることなく外を回すこともしない。「東京をよく知っているジョッキーだからね。意見が一致して“よし!”と思った」と師。頭にあったのは同じフジキセキ産駒のエイジアンウインズ(6番枠)でウオッカを破った08年。あとは戸崎が打ち合わせ通りの騎乗で期待に応えた。

 スタートを決めて5番手。「先行馬の後ろで我慢するイメージ。多少速いなと思ったが、馬がよく我慢してくれた」。手応えは十分。直線半ばで相手は前と確信し、無我夢中で追った。配当的には波乱の決着だが、1分31秒9はレースレコードタイ。馬が力を出し切った末の勝利だった。

 これまでG1では昨年の香港スプリント(3着)を含め2着1回、3着3回。陣営は最後のチャンスとの思いでレースに臨んだ。「1つ年を取ったことでこちらはナーバスになっていたが、馬は平気で若々しかった。あとは天気と枠だったが久々に条件がそろった」と師。今後は未定だが「暮れには香港に行きたい」と昨年のリベンジを見据えた。

 戸崎にとっても大きな1勝となった。今年はG1で人気馬に乗りながら、なかなか結果を出せなかった。「情けない競馬ばかりしているなという思いはあった。歯がゆい結果で悔しい思いをしてきたので、勝ててよかった」。土曜の京王杯SCに続く連日の重賞V。戸崎スマイルが戻ってきた。ヒーローインタビューではファンから「ルージュバックも頼むぞ!」との声も飛んだ。オークスのルージュバック、安田記念のフィエロなど今後も有力馬の騎乗が続く。「この流れ、勢いのまま行きたい」。人馬が取り戻した自信は計り知れない。

 ◆ストレイトガール 父フジキセキ 母ネヴァーピリオド(母の父タイキシャトル)牝6歳 栗東・藤原英厩舎所属 馬主・廣崎利洋氏 生産者・北海道浦河町岡本牧場 戦績26戦9勝 総獲得賞金3億6654万5900円。

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