【天皇賞・春】キズナ 復活ならず7着、武豊「よく分からない」

[ 2015年5月4日 05:30 ]

7着に敗れガックリと引き揚げるキズナ

 休み明け3戦目、春の大目標に定めた一戦で完全復活を期したキズナは自慢の末脚を見せることなく7着。前走の大阪杯に続き、1番人気の支持に応えることはできなかった。検量室から出てきた武豊は首をかしげるばかりだ。

 「よく分からない。ここまで走らないのは初めて。一回もエンジンが掛からなかった。グッと伸びるところがなかったから…」

 道中は後ろから2頭目で折り合いもスムーズ。昨年同様、4角で前を射程圏に捉えるまでは“いつものキズナ”だったが、そこからまったく伸びず。敗因は出来か、距離か、それとも精神面か。佐々木師は険しい表情で口を開いた。

 「状態は良かったと思うんだけどね。4角で外に出そうという時には、もう反応がなかった。距離とかじゃなくて、精神的なものだと嫌だね…」

 その上で、取り囲んだ報道陣に「この間もそうだけど、トップスピードになるのを嫌がっている感じがせえへん?」と逆質問。「これだけの骨折をしたし、気にしちゃってるのかな」と愛馬を思いやった。

 今後について、指揮官は「10日ぐらい様子を見て、何ともなければいいんだけど…」と話すのみ。キズナの様子を確認するため、足早に厩舎へ向かった。

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2015年5月4日のニュース