【浜松・オールスター】永井、苦手の地で4、6着も「本能であがく」
SG「第34回オールスター・オートレース」は、予選2日間の平均競走得点上位64人によって、3日目5~12Rで枠番抽選による0Mオープンの「最終予選」が争われる。昨年MVPの永井大介(38=船橋)が、ここまでまさかの4、6着。苦手意識が充満する当地走路の呪縛から抜け出せず、本来の切れ味鋭い走りは封印されたままだ。それでも、横一線のスタートラインに立てるのはプラス材料。ここでマイナスイメージを振り払ってみせるか。
2日目9R。終始後方に甘んじて何もできず、6着でロッカーに戻った永井。「いつもの通り。浜松に来ると何が何だか分からない…」。深くため息をついた。浜松は今シリーズで13回目のSG出場となるが、過去12回で優勝はゼロ。優出も4回しかない。SG通算13V、優出39回という華々しい実績を考えれば、いかにも少ない。
初日12R「スターセレクション(選抜予選)」の4着はポイントの優遇があるので、2日目終了時点の順位はまさにボーダー上の32位タイ。決して深刻な状況ではない。それでも、準決に進むためには最低でも3連勝式車券に絡むことが要求される気を抜けない立場だ。「朝の手応えと(レースとが)違い過ぎて…。回転が上がってこなくて重い。エンジンが原因と思われるハネもあった」とセッティングでの調整に限界を感じた様子。「初日の状態に戻してからシリンダー、ピストンを交換する」と、慌ただしく作業に取りかかった。
「とにかく(浜松は)意味が分からない」とお手上げ状態。ただ、簡単に諦めたくはない。最後に「あがいてみるけどね」と、つぶやいたのが救いだ。オート界随一の闘争本能を呼び覚まし、苦境を乗り切るか。
2日目で8枠から1着をもぎ取ったのは6Rの青山のみ。初日と同様、実力上位勢の追い込みが利きづらく先行車に有利なレース傾向だった。なお、3日目5~12Rのうち、予選3日間の平均競走得点上位32人が4日目9~12R「準決勝戦」に進出する。
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