【マイラーズC】8番人気レッドアリオン豪快差し!3兄弟重賞制覇だ

[ 2015年4月27日 05:30 ]

3番手から押し切り、重賞初制覇を飾ったレッドアリオン

 京都のメーン「第46回マイラーズC」は、8番人気のレッドアリオンが好位から流れに乗って抜け出しV。これで全兄のリディル(JRA重賞2勝)、半兄クラレント(同6勝)に続き、母エリモピクシーの3兄弟重賞制覇の偉業を達成した。

 レースは外枠からスタートダッシュを決めると、鞍上はなだめるように3番手。道中は折り合いに専念して3角すぎから徐々にペースアップ。直線入り口で右ムチを飛ばすと馬場のど真ん中を豪快に駆け抜け、逃げ粘るサンライズメジャーをゴール前で首差捉えた。開幕週の馬場を味方に好騎乗が光った川須は笑顔で回顧する。

 「正攻法の競馬で押し切ってくれた。厩舎スタッフの方々がスタートの練習をしてくださったおかげで、ゲートを安定して出るようになった。前走も、いい競馬ができていたし、きょうは自信を持って乗れました」

 人馬ともに雪辱を果たした。川須を背に臨んだ一昨年のNHKマイルCでは、3番人気に推されながらもスタートで出遅れ4着。その後も発馬が安定せず不安定なレースが続いた。約9カ月ぶりのコンビとなった前走の洛陽Sは、3番手から早めに抜け出す強い内容でV。鞍上は「着差以上の手応えで力をつけているのが分かった」と成長を感じ取っていた。昨年4着からの巻き返しに橋口弘師は顔をほころばす。

 「(ゲートは)馬が自分からタイミングを取れるようになっている。去年はスタートしてそのままハナを切ったけど、今年は折り合いもついて我慢できるようになっていた。今まで力がありながら、なかなか(重賞を)獲れなかったからね」

 次走は優先出走権を獲得した安田記念(6月7日、東京)。「これで大威張りで大舞台に行けるよ」と師。トレーナーは来年3月で定年。同レースは04年にツルマルボーイで制しているが“ラストイヤー”に懸ける思いは強い。アリオンの馬名の意味はギリシャ神話に登場する天馬。その名の通りマイル界の頂点まで駆け抜けてみせる。

 ◆レッドアリオン 父アグネスタキオン 母エリモピクシー(母の父ダンシングブレーヴ)牡5歳 栗東・橋口弘厩舎所属 馬主・東京ホースレーシング 生産者・北海道えりも町エクセルマネジメント 戦績24戦6勝 総獲得賞金2億1653万7000円。

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2015年4月27日のニュース