【マイラーズC】ディアデラマドレ 初マイルも陣営「切れ味増す」

[ 2015年4月22日 05:30 ]

初のマイル戦に挑むディアデラマドレ

 京都競馬のメーン「第46回マイラーズC」(26日、1着馬に安田記念優先出走権)では、昨年牝馬重賞3勝のディアデラマドレが始動する。

 ディアデラマドレがこれまで出走した重賞は全て牝馬限定戦だったが、今回初めて強豪牡馬に挑戦。吉岡助手はこのレースを始動戦に選んだ理由を「ヴィクトリアMのステップとして、中2週となるここが一番いい条件。同じマイル戦ですし」と説明。口ぶりはG1へのステップレースだが、単なる叩き台ではない。むしろ休み明け&牡馬相手でも…の野心が垣間見えるトーンなのだ。

 昨年重賞3勝の実績、エリザベス女王杯で3着に強襲したレース内容を踏まえ、その充実ぶりが手応えにつながっているのだ。前走・愛知杯(1着)後はノーザンファーム天栄に放牧に出て、さらに成長を遂げた。「以前はカイバ食いが良くなくて精神的にも不安定なところがありましたが、今は心身とも成長して、調教を加減せずにできている。落ち着き過ぎているくらい」と同助手。

 3月末に帰厩してからも順調に乗り込み、徐々に気配も上向いている。1週前追いはCWコース3頭併せで5F69秒4~1F12秒0。騎乗した藤岡康は「良かった。この感じなら動けると思う」とうなずいた。馬体には多少の余裕が見られるが、最終追いで態勢は整いそうだ。

 初マイルについて藤岡康は「切れ味が一層増しそう。いいんじゃないですか」と距離短縮を歓迎。昨年のエリザベス女王杯は後方から一気に先団を捉えるも、ゴール前は脚色が鈍くなった。1800メートルで3勝、1400メートルで新馬勝ちした実績からも問題ない。吉岡助手は「ここで結果を出してG1に向かいたい。どういう馬場や展開でも、最後は切れる脚を使ってくれる」と飛躍を期待している。

 母ディアデラノビアが成し得なかったG1制覇へ向け、まずは始動戦で牡馬相手にパワーアップした姿を見せつける。

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2015年4月22日のニュース