【桜花賞】1番人気ルージュまさかの9着…戸崎沈痛「乗り方の問題」

[ 2015年4月13日 05:30 ]

9着に敗れたルージュバック

 牡馬相手に3戦3勝。単勝1・6倍の支持を集めたルージュバックだったが、まさかの9着に敗れた。超スローペースにも道中は掛かることなく馬群の後方を追走し、4コーナーでは15番手。だが先頭のレッツゴードンキは、はるか前方。戸崎が懸命に右ムチを打ち込んだが、自慢の切れは鳴りを潜めたままだった。

 うつむき加減に引き揚げてきた戸崎は「いつも通りドッシリしていて、馬の感じは良かった。ペースが想像以上に遅くなったから、結果的に前にいた方が良かったのかも…」と言葉少な。「位置取り、乗り方の問題です」と続け、自らを責めた。

 レース後、ジッと検量室でVTRに見入っていた大竹師は「分からない」と第一声。「距離なのか、馬場なのか、ペースなのか。言い訳をすれば、いろいろと出てくるが…。この人気で非常に申し訳ないと思う。馬体重(マイナス6キロ)も許容範囲。正直、力を出しているのか、出していないのかすら分からない」と何度も首をひねった。「次走は馬の様子を見てから考える」と話すと、ガックリと肩を落として競馬場を後にした。

 そのレースぶりから“怪物”とも呼ばれ、秋には凱旋門賞参戦の可能性もあったが、生産牧場のノーザンファーム・秋田博章顧問は「次はオークスで全力を尽くす。その先は、結果次第でしょう。距離は延びた方がいい」と言うにとどめた。まずは、樫の舞台での巻き返しを期す。

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2015年4月13日のニュース