【大阪杯】13年ダービー馬キズナが絶好舞台で完全復活だ

[ 2015年4月2日 05:30 ]

 G1ホース6頭の超豪華版となった「大阪杯」を過去10年の傾向から徹底分析。トップ指名は5項目トータルで90点というハイスコアを獲得した昨年の優勝馬キズナ。長期休養明けの前走・京都記念でもタイム差なしの3着と地力を示した13年ダービー馬が、叩き2戦目、絶好舞台のここで完全復活だ。

 (1)性齢 古馬の重賞なので、まずはこの項目から。過去10年で5勝を挙げ、連対率(30・8%)も複勝率(42・3%)も他世代を大きくリードしている4歳が文句なしに20点。3勝の5歳が15点で、1勝ずつの6歳と7歳は10点。ただ、牝馬はわずか1連対(08年1着ダイワスカーレット)。牡馬の点数からマイナス5点。

 (2)前走 過去10年で9頭が出走し、【4・1・4・0】と一度も崩れていない最強ローテを発見。前走が「前年10月以降の牡牝混合芝G1で5着以内」のタイプだ。今年はスピルバーグ1頭だが、20点進呈。好走例が多い「中山記念4着以内、京都記念3着以内」が15点。こちらもキズナ、ロゴタイプの2頭のみ。芝1800メートル以上の重賞5着以内が10点。条件戦VとG1・10着以内にも5点進呈。

 (3)重賞実績 年によってレベルに差はあるが、今年は明らかに高水準。20点獲得の条件は「芝2000メートル以上の牡牝混合G1優勝」とする。牝馬限定G1勝ちは、牡馬混合G1・2着、芝1600メートル以上のG2勝ちと並んで15点。芝1800メートル以上の重賞連対を、10点獲得のボーダーラインとする。

 (4)阪神実績 特徴的な傾向が出たのがこの項目。優勝馬10頭は、例外なく阪神芝コースに出走経験があった。未経験の関東馬も2着は3回あるが、Vなしでは…。これに該当するロゴタイプには10点しかあげられない。阪神芝で重賞を勝っていれば20点、重賞2着があれば15点。重賞4着以内かオープン特別勝ちがあるタイプに10点。

 (5)血統 さて、サラブレッド血統センター・藤井正弘氏の今週の見立ては?

 「日本ダービー馬にして昨年の優勝馬でもあるキズナは98年の2冠(桜花賞、秋華賞)牝馬ファレノプシスの半弟。この姉は体調を崩して4歳時未勝利だったが、現役最終戦となった5歳秋のエリザベス女王杯を制した。復元力に富む母系の血が完全復活を後押しする」

 ただ1頭、キズナに20点満点を頂いた。

 結論 藤井氏が強力プッシュしたキズナが3項目で20点満点を獲得。トータル90点の高得点で断然トップに立った。15点止まりだった2項目も、(1)性齢は20点評価の4歳2頭が小粒で、(2)前走も20点を獲得したのはスピルバーグのみ。いずれも15点ながら最上位ランクの評価で、実質的には満点に近い成績。2位タイのスピルバーグとロゴタイプに15点差は決定的だ!!

続きを表示

2015年4月2日のニュース