【大阪杯】6歳スピルバーグ、大器晩成の血統!「馬体の迫力凄い」

[ 2015年4月2日 05:30 ]

坂路を2頭併せで追い切るスピルバーグ(右)

 「第59回大阪杯」(5日、阪神)の追い切りが1日に美浦、栗東トレセンで行われ、昨秋の天皇賞馬スピルバーグが軽快なフットワークを披露。ジャパンC以来4カ月ぶりの復帰戦を勝利で飾り、6月の英国遠征へ弾みをつける構えだ。

【大阪杯】

 映画監督にあやかった馬名入りのG1ゼッケンが誇らしげに揺れている。馬場の出口でその動きを見つめる藤沢和師も誇らしげに言い放った。「馬体の迫力が凄い。年齢を重ねて良くなる血統なんだね」。スピルバーグも全兄のトーセンラー(13年マイルCS)もG1ウイナーになったのは5歳秋。それから半年、スピルバーグはさらに成長した姿を披露した。

 坂路でルルーシュ(7歳オープン)との併せ馬。筋肉の鎧(よろい)をまとった後肢がウッドチップを軽々と蹴り上げながら加速していく。2馬身先行したパートナーとの差を詰めると、余裕を持って馬体を並びかけた。4F56秒1~40秒1~13秒2。未勝利馬でもマークできる時計だが、同師は「速いタイムはいらない馬。昨秋の天皇賞前もこんなものだった」と言う。同レースの最終追い切りも坂路4F56秒0、ジャパンC(3着)は同56秒6。「調教ではガムシャラに走らない、おっとりした気性だから」と続けた。

 競走馬をアサガオ型とヒルガオ型に大別すれば、こちらは朝の調教で開花せず、午後の競馬で花を咲かせるヒルガオである。「時計が遅くても、先週まで十分乗り込んできたから大丈夫」(同師)。12月初旬からの放牧で英国遠征を乗り切るエネルギーを充電し、2月10日に帰厩。丹念に糸を紡ぐように15本以上の追い切りを重ねてきた。「馬体は少し大きくなりましたがスピルバーグらしい動きでしたよ。力は出せる仕上がりです」。最終追い切りの手綱を取った主戦・北村宏も満足そうに語った。

 「体質の弱かった時期に無理しなかった(3歳夏から1年3カ月休養)のが結果的に良かったかな」と藤沢和師。煎(い)り豆には芽が出ないが、大事に水をやってきた生豆には伸びしろがある。大器晩成は血統の力だけではないだろう。

 阪神遠征は3歳春の毎日杯(3着)以来3年ぶり。同師は「あの頃とは随分違うから」と鋼のような馬体に頼もしげな視線を注いだ。壮行レースを突破して英G1プリンスオブウェールズS(6月17日、アスコット)へ。臨戦態勢は万全に整った。

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